大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和4年度(2022年度)本試験
問78 (政治・経済(第2問) 問7)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和4年度(2022年度)本試験 問78(政治・経済(第2問) 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

生徒たちは、次の白板にまとめた授業の内容をもとに、経済主体の関係について考察や分析を行った。これに関連して、後の問いに答えよ。

下線部gに関連して、生徒Xと生徒Yは災害の影響に関する次の会話をしている。

X:この間の災害で被害を受けた地場産品の野菜の価格が上がって困っているよ。おいしいから毎日必ず食べてたんだ。復旧のめどはたったらしいけど、元に戻るには時間がかかるらしくて。早く元に戻ってくれないかな。
Y:この図をみてよ。災害前は右下がりの需要曲線と右上がりの供給曲線がE点で交わっていたと仮定すると、災害の影響で供給曲線が図の元の位置から一時的にこんな位置に変わった状況だね。ということは、需要曲線が災害前の位置のままとして、供給曲線が元の位置に自然に戻るまでの間に( ア )といったような対策がとられれば、より早く元の価格に戻っていくんじゃないかな

Xの発言に対し、Yは災害後の供給曲線を図中のSa線かSb線のいずれかと推測し、下線部(   )を実現するためのE点までの調整方策を会話文中の空欄( ア )で述べている。( ア )に当てはまる発言として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
問題文の画像
  • 野菜の購入時にキャッシュレス決済で使える電子ポイントを付与する
  • 野菜の購入量が増えるように消費者に宣伝を行う
  • 原材料の購入に使える助成金を生産者に支給する
  • 原材料の使用量に応じて課徴金を課す

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題の状況を整理すると、災害の影響で供給曲線の位置が変わったことで、

価格が上がってしまったものを、需要曲線を動かさず、

供給曲線を動かすことで、つまり、供給量を増やすことで、

価格をもとに戻すというものです。

 

これを頭に入れた状態で問題を解いていきましょう。

選択肢1. 野菜の購入時にキャッシュレス決済で使える電子ポイントを付与する

不適切

 

これでは、需要が増えてしまいます。

選択肢2. 野菜の購入量が増えるように消費者に宣伝を行う

不適切

 

これでは、需要が増えてしまいます。

選択肢3. 原材料の購入に使える助成金を生産者に支給する

適切

 

生産者のコストを減らす政策で、供給量を増やすことができます。

選択肢4. 原材料の使用量に応じて課徴金を課す

不適切

 

これでは、供給量が減ってしまいます。

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02

この問題では需要と供給についての知識と思考力が問われています。

選択肢1. 野菜の購入時にキャッシュレス決済で使える電子ポイントを付与する

不適切

 

需要曲線は災害前と変化がないため、需要を促進する方策は不適切になります。

選択肢2. 野菜の購入量が増えるように消費者に宣伝を行う

不適切

 

需要曲線は災害前と変化がないため、需要を促進する方策は不適切になります。

選択肢3. 原材料の購入に使える助成金を生産者に支給する

適切

 

災害により供給が需要に追い付いていないため、供給側である生産者に助成金を支給することで供給を促します。

選択肢4. 原材料の使用量に応じて課徴金を課す

不適切

 

原材料の使用量に応じて課徴金を課すことは供給を抑制するため不適切になります。

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