大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問2 (現代社会(第1問) 問2)
問題文
卒業生の話を聞いてみよう
「争い事の解決~国際社会の場合~」
高校での学びを通じて関心をもったことについて
屋根の下に自転車を停め損ねたある雨の日、授業でホッブズについて教わりました。その著書『( ア )』には、「もしだれかふたりが同一のものごとを意欲し、それにもかかわらず、ふたりがともにそれを享受することができないとすると、かれらはたがいに敵となる」とあります。
その日は、ホッブズと同じく、「契約」という概念を用いて国家の成立を説明した思想家の一人として、b 『エミール』の著者として知られるルソーについても学びました。ルソーについて特に面白いと思ったのは、ホッブズとは異なる自然状態の理解を前提に、( イ )こそがあるべき政治のかたちだと説いたところでした。
こうした西洋の思想に加えて、c 和辻哲郎や内村鑑三ら日本の思想家が、西洋の思想をどのように受け止め、また、いかに独自の思想を発展させてきたかにも興味をもっていました。
上の文章中のア・イに入る語句の組合せとして最も適当なものを、回答選択肢のうちから一つ選べ。
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問題
大学入学共通テスト(公民)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問2(現代社会(第1問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
卒業生の話を聞いてみよう
「争い事の解決~国際社会の場合~」
高校での学びを通じて関心をもったことについて
屋根の下に自転車を停め損ねたある雨の日、授業でホッブズについて教わりました。その著書『( ア )』には、「もしだれかふたりが同一のものごとを意欲し、それにもかかわらず、ふたりがともにそれを享受することができないとすると、かれらはたがいに敵となる」とあります。
その日は、ホッブズと同じく、「契約」という概念を用いて国家の成立を説明した思想家の一人として、b 『エミール』の著者として知られるルソーについても学びました。ルソーについて特に面白いと思ったのは、ホッブズとは異なる自然状態の理解を前提に、( イ )こそがあるべき政治のかたちだと説いたところでした。
こうした西洋の思想に加えて、c 和辻哲郎や内村鑑三ら日本の思想家が、西洋の思想をどのように受け止め、また、いかに独自の思想を発展させてきたかにも興味をもっていました。
上の文章中のア・イに入る語句の組合せとして最も適当なものを、回答選択肢のうちから一つ選べ。
- ア:リヴァイアサン イ:絶対王政
- ア:リヴァイアサン イ:間接民主制
- ア:リヴァイアサン イ:直接民主制
- ア:社会契約論 イ:絶対王政
- ア:社会契約論 イ:間接民主制
- ア:社会契約論 イ:直接民主制
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この過去問の解説 (1件)
01
この問題では以下のキーワードを押さえておく必要があります。
ホッブス 著書『リヴァイアサン』
ホッブスは「万人の万人に対する闘争」が法のない社会では起きると述べました。そのような状態を克服するためには、国家が主権を持つ絶対王政をとることで社会を規制する考えを唱えました。
ルソー 著書『エミール』
ルソーは『社会契約論』において、人間の自由と平等を尊重し、人間が直接政治に参加する直接民主制を主張しています。
直接民主制に対して、選挙で選ばれた者が、政治を決めていくことを間接民主制といいます。
不適切
リヴァイアサン 〇
ホッブス 著書『リヴァイアサン』
ホッブスは「万人の万人に対する闘争」が法のない社会では起きると述べました。そのような状態を克服するためには、国家が主権を持つ絶対王政がをとることで社会を規制する考えを唱えました。
絶対王政 ×
絶対王政はルソーではなく、ホッブスの思想になります。
不適切
リヴァイアサン 〇
ホッブス 著書『リヴァイアサン』
ホッブスは「万人の万人に対する闘争」が法のない社会では起きると述べました。そのような状態を克服するためには、国家が主権を持つ絶対王政がをとることで社会を規制する考えを唱えました。
間接民主制 ×
ルソー 著書『エミール』
ルソーは『社会契約論』において、人間の自由と平等を尊重し、人間が直接政治に参加する直接民主制を主張しています。
適切
リヴァイアサン 〇
ホッブス 著書『リヴァイアサン』
ホッブスは「万人の万人に対する闘争」が法のない社会では起きると述べました。そのような状態を克服するためには、国家が主権を持つ絶対王政がをとることで社会を規制する考えを唱えました。
直接民主制 〇
ルソー 著書『エミール』
ルソーは『社会契約論』において、人間の自由と平等を尊重し、人間が直接政治に参加する直接民主制を主張しています。
不適切
社会契約論 ×
ルソーは『社会契約論』において、人間の自由と平等を尊重し、人間が直接政治に参加する直接民主制を主張しています。
絶対王政 ×
絶対王政はルソーではなく、ホッブスの思想になります。
不適切
社会契約論 ×
ルソーは『社会契約論』において、人間の自由と平等を尊重し、人間が直接政治に参加する直接民主制を主張しています。
間接民主制 ×
ルソー 著書『エミール』
ルソーは『社会契約論』において、人間の自由と平等を尊重し、人間が直接政治に参加する直接民主制を主張しています。
不適切
社会契約論 ×
ルソーは『社会契約論』において、人間の自由と平等を尊重し、人間が直接政治に参加する直接民主制を主張しています。
直接民主制 〇
ルソー 著書『エミール』
ルソーは『社会契約論』において、人間の自由と平等を尊重し、人間が直接政治に参加する直接民主制を主張しています。
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