大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問29 (現代社会(第5問) 問3)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問29(現代社会(第5問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

現代社会の授業で先生から、「これまでの授業で学習したことのなかで特に関心をもったことをテーマに取り上げ、さらに深めてレポートを作成してください」と話があった。民主主義に興味をもったムトウさんは、「民主主義とは何か」についてさらに深く探究し、レポートを作成することにした。次の問いに答えよ。

ムトウさんは、様々な国の選挙結果を調べた。第一党の得票率と議席率の差が10ポイント以上の国もあれば、2ポイント以下の国もあった。得票率と議席率の差が大きいことと民主主義は両立するのであろうかと疑問に思い、先生に質問した。すると、先生は民主主義国のなかでも、何を重視して選挙制度を設計するかに違いがあることを説明し、政治学者レイプハルトの研究を紹介した。レイプハルトの議論では、民主主義が多数決型民主主義とコンセンサス型民主主義の二つに区分され、選挙制度を含む10の側面が注目されている。
ムトウさんは、レイプハルトの文献を参考にして、多数決型民主主義の特徴とコンセンサス型民主主義の特徴を比較するために次の表を自分で作成した。表の中の矢印の両端は、極限のかたちを示し、実際の政治制度は多数決型民主主義とコンセンサス型民主主義のどちらかの特徴をより強くもつ、あるいは同じようにもっている。ムトウさんは自分で作った表を参考にして、様々な国の政治制度を後のように当てはめてみた。そして、民主主義が一様ではないことを改めて理解した。
後の文章の(ア)~(ウ)に入る語句の組合せとして最も適当なものを、回答選択肢のうちから一つ選べ。

イギリスは、2019年の総選挙において、第一党である与党(議席率56.2%)と最大野党の両党で庶民院の87.4%の議席を占めた。ドイツは、2017年総選挙において、第一党(議席率34.7%)と第二党の両党で連邦議会の56.3%の議席を占めた。これらの結果に関して言えば、イギリスはドイツに比べて政党制の側面で( ア )型民主主義の特徴を有している。
アメリカでは、上院議員は州の人口にかかわらず各州から2名ずつ選ばれる一方で、下院議員は人口調査に基づき各州の議員数が決まっている。また、片方の院の否決した法案をもう一方の院が再可決することはできない。この点では、アメリカは日本に比べて議会制度の側面で( イ )型民主主義の特徴を有している。
ドイツにおける州と連邦の役割分担について、ドイツの連邦憲法では、憲法が定める例外事項以外は州の所管とされている。この点では、ドイツは日本と比べて中央地方関係の制度の側面で( ウ )型民主主義の特徴を有している。
問題文の画像
  • ア:コンセンサス  イ:コンセンサス  ウ:コンセンサス
  • ア:コンセンサス  イ:コンセンサス  ウ:多数決
  • ア:コンセンサス  イ:多数決  ウ:コンセンサス
  • ア:コンセンサス  イ:多数決  ウ:多数決
  • ア:多数決  イ:コンセンサス  ウ:コンセンサス
  • ア:多数決  イ:コンセンサス  ウ:多数決
  • ア:多数決  イ:多数決  ウ:コンセンサス
  • ア:多数決  イ:多数決  ウ:多数決

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