大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問51 (倫理(第3問) 問5)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問51(倫理(第3問) 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

次の資料は、人間の「賢さ」について考えるために先生が示したものである。

資料
思うに、人間の本質、また人間の「特殊地位」と称し得るものは、知能や選択能力と呼ばれるものを超えた高所に位置しており、その本質には、たとえこのような知能や選択能力を量的に好きなだけ、たとえ無際限に高めて思い描こうとも、決して到達し得ないだろう。頭のよいチンパンジーと、ただ技術者として見られた場合のエジソンとの間に成り立つ差異は、たとえどんなに大きくても、程度の差にすぎない。……人間を「人間」たらしめる唯一のもの、……それはあらゆる自然的な生命に、それどころか、d 人間自身の生命にすら対抗する原理である。……既にギリシア人はそのような原理を主張して、それを「理性」と名付けた。
(シェーラー「宇宙における人間の地位」より)

以上の資料の内容の説明として最も適当なものを、回答選択肢のうちから一つ選べ。
  • 人間の本質は、他の動物よりも秀でた知能や選択能力の内に示されており、それにより人間は自然界で特殊な地位を与えられている。
  • 動物の持つ頭のよさを極限まで高めた姿を思い描くことで、人間の本質が卓越した技術者的な知性にあることが理解できる。
  • 知能や選択能力は、動物の持つ頭のよさを延長したものにすぎず、人間としての本質はそれとは別のところに求められる。
  • ギリシア人は、人間を人間たらしめるのは、自分自身の生命を保存する能力であると考え、これを理性と呼んだ。

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