大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問65 (政治・経済(第1問) 問2)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問65(政治・経済(第1問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

生徒Xと生徒Yが通う学校で、大学教員による出張講義が開かれた。「地域的世界的な視点から政治の仕組みや動きをとらえたとき、それらはいかに変容してきたか」を扱ったものであり、XとYが「政治・経済」の授業で学習した内容も多く含まれていた。これに関連して、後の問いに答えよ。

「主権は、政治権力の一部であり、国家は政治的支配の一つといえますね。」という講師の話を聴きながら、生徒Xは、「政治・経済」の授業で学習したマックス・ウェーバーの話を思い出していた。それをまとめたのが、次のノートである。ノート中の空欄ア〜ウには支配の正当性(正統性)に関する類型が、空欄エ〜カには各類型についての説明の一部が、それぞれ入る。空欄ア・オに入る語句の組合せとして正しいものを、回答選択肢のうちから一つ選べ。
問題文の画像
  • ア:伝統的  オ:制定された規則
  • ア:伝統的  オ:この人のもつ天与の資質
  • ア:伝統的  オ:昔から存在する秩序
  • ア:合法的  オ:制定された規則
  • ア:合法的  オ:この人のもつ天与の資質
  • ア:合法的  オ:昔から存在する秩序

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この過去問の解説 (1件)

01

正解は、「ア:合法的 オ:昔から存在する秩序」です。

 

マックス・ウェーバーの「支配の正当性」は3種類あります。

第一に、合法的正当性です。合法的正当性は、法や規則に対する服従を意味しており、例として官僚制があげられます。

第二に、伝統的正当性です。伝統的正当性は、昔ながらの品位として家父長制があげられています。

第三に、神的正当性です。神的正当性は、人物のカリスマ性を発揮することで行う支配です。

 

以下、解説になります。

選択肢1. ア:伝統的  オ:制定された規則

前述の通り、官僚制の関連する支配の正当性は、合法的支配によるものと説明できます。

選択肢2. ア:伝統的  オ:この人のもつ天与の資質

前述の通り、官僚制の関連する支配の正当性は、合法的支配によるものと説明できます。

選択肢3. ア:伝統的  オ:昔から存在する秩序

前述の通り、官僚制の関連する支配の正当性は、合法的支配によるものと説明できます。

選択肢4. ア:合法的  オ:制定された規則

前述の通り、伝統的支配と関連づくのは、昔ながら存在する家父長制です。

「制定された規則」は、合法的支配です。

選択肢5. ア:合法的  オ:この人のもつ天与の資質

前述の通り、伝統的支配と関連づくのは、昔ながら存在する家父長制です。

「この人のもつ天与の資質」は、神的支配です。

選択肢6. ア:合法的  オ:昔から存在する秩序

正解は、この肢です。

前述の通り、合法的支配の典型例は、官僚制と説明されています。

また、家父長制は、昔から存在する秩序・品と位置づけられています。

まとめ

政治に関連する思想は多岐にわたるため、幅広い教養を身に着けるためにも多くの思想に触れておくとよいでしょう。

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