大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問78 (政治・経済(第2問) 問5-1)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問78(政治・経済(第2問) 問5-1) (訂正依頼・報告はこちら)

次に示したのは、ある大学の入門科目である「経済学入門」のシラバス(講義実施要綱)の一部である。

シラバス内の下線部eに関連して、次の表は、2017年ごろの日本、アメリカ、ドイツの食料自給率(カロリーベース)、国民負担率(対国民所得比)、二酸化炭素排出量(エネルギー起源)の割合(対世界排出量合計比)、公債依存度を示したものである。表中のア〜ウには日本、アメリカ、ドイツのいずれかが当てはまり、A~Dには食料自給率、国民負担率、二酸化炭素排出量の割合、公債依存度のいずれかが当てはまる。表中のAに当てはまる項目として正しいものを、後の回答選択肢のうちからそれぞれ一つ選べ。
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  • 食料自給率
  • 国民負担率
  • 二酸化炭素排出量の割合
  • 公債依存度

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この過去問の解説 (1件)

01

日本の食糧自給率は令和4年度で38%

日本の国民負担率は令和6年度で45%

日本の公債依存度は令和6年度予算で31.5%です。

これらの知識があれば、本問の解答は容易にできます。

しかし、これらの知識がない場合と仮定して、本問を解いていきます。

資料を読むと、

アは、A3位 B1位 C2位 D1位

イは、A1位 B2位 C3位 D3位

ウは、A2位 B3位 C1位    D2位

 

日本は、公債依存度が1位、食糧自給率が最下位です。

これだけの知識ではア、イ、ウのうちどれが日本にあたるか判別できません。

更に3カ国を比較したとき、

最も食糧自給率が高いのはアメリカで、世界的な農産物の輸出国でもあります。

従って、Bは食糧自給率、アがアメリカだと推測できます。

この推論によれば、結果アはアメリカ、イはドイツ、ウは日本となります。

 

イのドイツが3カ国のうち1位であるのは、社会保障が最も充実していることを示す国民負担率です。

すなわち、Aは国民負担率、Bは食糧自給率、Cは公債依存度となり、

Dは残りの二酸化炭素排出量の割合となります。

以上を踏まえて、各選択肢を見ていきます。

選択肢1. 食料自給率

アはアメリカ、イはドイツ、ウは日本であると考えられます。

イのドイツが3カ国のうち1位であるのは、社会保障が最も充実していることを示す国民負担率です。

従って、不正解です。

選択肢2. 国民負担率

アはアメリカ、イはドイツ、ウは日本であると考えられます。

イのドイツが3カ国のうち1位であるのは、社会保障が最も充実していることを示す国民負担率です。

従って、正解です。

選択肢3. 二酸化炭素排出量の割合

アはアメリカ、イはドイツ、ウは日本であると考えられます。

イのドイツが3カ国のうち1位であるのは、社会保障が最も充実していることを示す国民負担率です。

従って、不正解です。

選択肢4. 公債依存度

アはアメリカ、イはドイツ、ウは日本であると考えられます。

イのドイツが3カ国のうち1位であるのは、社会保障が最も充実していることを示す国民負担率です。

従って、不正解です。

まとめ

本問は、日本の食料自給率、公債依存度等の正確な数字を知っている人には容易な問題でしたが、そうでない人にはかなり難易度の高い問題でした。そのような場合でも落ち着いて問題の趣旨を理解すれば解答できると思います。

敢えてこのような経済指標を暗記する必要はないでしょう。

但し、日本の食料自給率と公債依存度だけは覚えておくと類似問題が出題された場合に役に立つかもしれません。

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