大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和5年度(2023年度)本試験
問23 (現代社会(第4問) 問3)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和5年度(2023年度)本試験 問23(現代社会(第4問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

高校生のアライさんとマエダさんは、校外学習で裁判の傍聴に行き、傍聴後、先生に感想文を提出した。次のアライさんの感想文の一部を読み、後の問いに答えよ。

アライさんの感想文の一部
最初に、裁判員裁判を傍聴した。裁判を見ながら、現代社会の授業でa刑事司法について学習したことを思い出した。証拠調べのときに、法廷で防犯カメラの映像が流れ、こういうところでも映像が用いられるのかと驚いた。
次に、法廷を移動して別の事件の判決言渡しを傍聴した。被告人が有罪判決を言い渡されるのを見て、改めてb刑罰を科せられることの重みを感じた。

次の会話文Ⅰは、校外学習後の授業での会話である。会話文Ⅰ中のア~ウには、後のA~Cの記述のいずれかが入る。イ・ウに入る記述の組合せとして最も適当なものを、後の回答選択肢のうちから一つ選べ。

会話文Ⅰ
先生:アライさんは、感想文に防犯カメラの映像のことを書いていましたね。本市でも、市が主体となって、防犯カメラを設置しています。皆さんは、それについて、どう考えますか。
アライ:私は防犯カメラの設置に賛成です。裁判所で見たように、防犯カメラで撮影された映像は、犯罪が起こったときの証拠として役に立ちます。
マエダ:私は反対です。行政が、撮影される人の承諾なしに映像を撮影するこ
と自体が、( ア )ことになります。また、承諾の有無にかかわらず、撮影された映像が短時間であっても保存されることを考慮する
と、保存や管理の方法によっては、( イ )ことになると思います。
先生:いまの意見は、映像の撮影を前提としたものですね。防犯カメラの精巧な模型が設置されているとしたら、どう考えますか。
マエダ:たしかに、撮影さえしなければ、( ア )ことや( イ )ことはありません。しかし、たとえ模型であっても、それが街のあちこちにあれば、一挙手一投足を監視されていると感じる人もいるはずです。そうだとすれば、撮影しなくても、( ウ )効果はあると思います。
アライ:反対に、模型であっても、それが見えることで安心する人も多いと思います。防犯カメラの実物か模型かにかかわらず、その設置・管理についての適切なルールがあれば、マエダさんの言う懸念も減るのではないでしょうか。
先生:二人の議論のおかげで、防犯カメラの利点や問題点を整理することができましたね。この議論を踏まえ、さらに考えてみましょう。

A  映像が流出したり、防犯以外の目的で利用されたりするリスクを発生させる
B  撮影される人の、みだりに自己の容貌(ぼう)・姿態を撮影されない自由を制約する
C  公共の場で意見を表明したり、その他の様々な活動をしたりすることを萎縮させる
  • イ ― A  ウ ― B
  • イ ― A  ウ ― C
  • イ ― B  ウ ― A
  • イ ― B  ウ ― C
  • イ ― C  ウ ― A
  • イ ― C  ウ ― B

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