大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和5年度(2023年度)本試験
問47 (倫理(第3問) 問1)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和5年度(2023年度)本試験 問47(倫理(第3問) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

以下を読み、後の問いに答えよ。なお、会話と問いのD,E,Fは各々全て同じ人物である。

高校生DとEは、「自由」をテーマにオンラインでプレゼンテーションを行うことになった。次の会話は、その準備のために交わしたものである。

D:「自由」っていうテーマだけど、そもそも自由って何だろう?
E:a制約がない状態が自由じゃないかな。例えば、卒業すれば制服を着なくてもよくなるよね。それに、大人になって職を選んで働くようになれば、b経済の面での自由も手に入るじゃない?
D:なるほどね。でも、自由って制約がないことだけなのかな。先生が授業で、自由とは、制約がないだけではなく、自分の生き方を選択して自己決定することでもあるっていう考えを紹介してくれたよね。
E:そうだったね。じゃあ、今は自分で決めた進路のために遊びや部活動を控えて勉強しているけど、それも自分で決めているから自由っていうことか。
D:そうなるね。あと自由っていっても、自分勝手にすることとは違うと思う。皆が自分勝手な行動をとったら、衝突ばかり起きて、結局、自己決定も難しくなるかもしれないから。
E:だからc規範や法みたいなある種の制約が必要だったのか。ということは、規範や法は単なる制約ではなくて、互いの意見や利害についての話し合いを促し、他者との対立から合意に向かう調整の役割もあるのかもね。
D:確かに。それに規範や法に支えられる自由だってあるんじゃない?例えば、学校に通わなきゃいけないっていうある種の制約も、自分に必要な知識や技能を身に付けることを助けているし、自分がなりたいものになる自由につながるんじゃないかな。
E:なるほど…。d自由は単に制約から解放されることだけではないし、ある種の制約も私たちの自己決定を保障するためには必要なものなんだね。段々見えてきたね。じゃあ「制約からの解放」「自己決定」「規範や法」の三つを話題の中心にして、プレゼンの準備をしていこうか!

下線部aに関連して、次のア~ウは、中世の封建的な考え方から個人を解放したとされるルネサンス期の人物についての説明である。その正誤の組合せとして正しいものを、後の回答選択肢のうちから一つ選べ。

ア  マキャヴェリは、政治を、宗教や道徳から切り離して、非道徳的な手段をとることを含め、あらゆる手段を使って人間を統治するものだと考えた。
イ  ラファエロは、メディチ家の庇護(ひご)を受け、人文学者と交わって古典を学び、「ダヴィデ」などの作品で、理想的な美しさを追求した。
ウ  ペトラルカは、『デカメロン』において、感情や欲望を人間の本性として生き生きと描くことで、人間性を解放しようとした。
  • ア:正  イ:正  ウ:正
  • ア:正  イ:正  ウ:誤
  • ア:正  イ:誤  ウ:正
  • ア:正  イ:誤  ウ:誤
  • ア:誤  イ:正  ウ:正
  • ア:誤  イ:正  ウ:誤
  • ア:誤  イ:誤  ウ:正
  • ア:誤  イ:誤  ウ:誤

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説

まだ、解説がありません。