大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和5年度(2023年度)追・再試験
問23 (現代社会(第4問) 問4)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和5年度(2023年度)追・再試験 問23(現代社会(第4問) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

次の会話文Ⅱを読み、後の問いに答えよ。

会話文Ⅱ
クリタ:先生、姉へのインタビューを通じて、経営者として会社を成長させていく上では、出資者である株主との関係が重要だと気付きました。
先生:そうですね。所有と経営の分離がなされている会社には、次のような問題があることが経済学でも指摘されています。株主が経営者を選んだ後、経営者の行動を完全に監視しきれないため、経営者が企業の人事や利権を支配するといった自分自身の目標を優先するあまり会社の業績が低迷し、株主に不利益をもたらすという問題です。これは、株主と経営者c 双方の利害が一致するインセンティブの仕組みを導入することで解決を図ることができます。これに類似する事例は株主と経営者との関係に限った話ではありません。
クリタ:その他にも、会社には、d 提供する製品やサービスに関する責任や、e 労働者を雇用する上で果たすべき義務や責任があることを知りました。
先生:お姉さんのようにf 社会保障に関わる問題を独自の技術で解決しようと起業することはとても重要なことです。ただし、介護用ロボットの世界では、g 企業は激しい市場競争にさらされています。発表ではこの点についても触れるといいと思いますよ。

下線部cに関して、先生が示してくれた次のインセンティブについての仮説的な事例に関するノート中の(ア)には後のA・Bの記述のいずれかが、(イ)には後のC・Dの記述のいずれかが入る。ア・イに当てはまるものの組合せとして最も適当なものを、後の回答選択肢のうちから一つ選べ。

インセンティブについての仮説的な事例に関するノート
事例Ⅰ 保険会社と加入者の問題
民間の医療保険に加入することで安心して、加入者が以前よりも不摂生な生活を送るようになった。その結果、病気になる加入者が増加し、保険会社が支払うことを想定した保険金総額を超えてしまった。
・対処するインセンティブの仕組み→( ア )
事例Ⅱ レストラン店長とアルバイト従業員の問題
レストランで給仕アルバイトを採用したが、雇われたことに安心して、アルバイトが店長の目を盗んで仕事をサボるようになった。その結果、レストランでの給仕サービスが滞るようになった。
・対処するインセンティブの仕組み→( イ )

アに入る記述
A  加入後の病院での治療期間が長いほど、加入者が支払う保険料を段階的に高くなるように設定する。
B  加入時に、加入者の健康状態が良いほど、加入者が支払う保険料を段階的に低くなるように設定する。

イに入る記述
C  採用時に、これまでの職歴が長いほど、時給と担当する一日当たりの最低給仕数を高くなるように設定する。
D  通常の時給に加えて、レストランで給仕した数に応じた追加の報酬を用意する。
  • ア ― A  イ ― C
  • ア ― A  イ ― D
  • ア ― B  イ ― C
  • ア ― B  イ ― D

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