大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和5年度(2023年度)追・再試験
問76 (政治・経済(第2問) 問5)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和5年度(2023年度)追・再試験 問76(政治・経済(第2問) 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

生徒X,生徒Y,生徒Zは、「政治・経済」の授業で「現代の法をめぐる課題」をテーマとして、発表することになった。話し合った結果、最初に全員で法の役割について考えた後に、人権保障の課題、司法制度の課題、議会制度の課題という三つのパートに分かれて、それぞれ関心のある事柄を深めることにした。次のノートは、発表の概要と担当についてまとめたものである。これに関して、後の問いに答えよ。

発表テーマ:現代の法をめぐる課題
〇 はじめに
 ・a 法の役割について考える
〇 人権保障の課題(Xが担当)
 ・b 基本的人権の保障は、どのように形成されたか
 ・どのようにして法の下の平等を確保すればよいか
  -c 障害者d 外国人を取り上げて考える
〇 司法制度の課題(Yが担当)
 ・e 司法制度改革によって、どのように司法は変わったのか
 ・司法制度の今後を考える
  -裁判員制度やf 死刑制度を取り上げて考える
〇 議会制度の課題(Zが担当)
 ・国会は、社会の変化にどのように対応しているか
  -農業やg 労働に関する法改正を取り上げて考える
 ・どのようにして選挙におけるh 投票率を高めるか

生徒Yは、日本において下線部eが推進される中で設けられたさまざまな仕組みについて調べた。これらの仕組みに関する記述として誤っているものを、次の回答選択肢のうちから一つ選べ。
  • 法テラス(日本司法支援センター)では、司法に関する情報提供や法律相談を受けることができる。
  • 被害者参加制度では、犯罪被害者やその家族が刑事裁判に裁判員として参加することができる。
  • 一定の事件における被疑者の取調べでは、録音・録画による記録が義務づけられている。
  • 知的財産高等裁判所では、特許権などの知的財産権(知的所有権)に関する訴訟が専門に扱われている。

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この過去問の解説 (1件)

01

日本において、1999年(平成11年)以来行われている司法制度全般に関する改革について問われている問題です。

 

司法制度の3つの柱は以下のとおりです。

(1)国民の期待にこたえる司法制度の構築

(2)司法制度を支える法曹の在り方

(3)国民的基盤の確立

選択肢1. 法テラス(日本司法支援センター)では、司法に関する情報提供や法律相談を受けることができる。

正しい

法テラス(日本司法支援センター)は、どこでも法的なトラブルの解決に必要な情報やサービスの提供を受けられるように国によって設立された法的トラブル解決のための「総合案内所」です。

選択肢2. 被害者参加制度では、犯罪被害者やその家族が刑事裁判に裁判員として参加することができる。

誤り

被害者参加制度とは、犯罪被害者やその家族が刑事裁判に被害者参加人として参加できる制度です。

選択肢3. 一定の事件における被疑者の取調べでは、録音・録画による記録が義務づけられている。

正しい

取り調べの可視化と呼ばれる制度のことです。

被疑者の人権保障や冤罪防止を目的としています。

選択肢4. 知的財産高等裁判所では、特許権などの知的財産権(知的所有権)に関する訴訟が専門に扱われている。

正しい

知的財産高等裁判所は、2005年東京高等裁判所の特別支部として設立されました。

まとめ

司法制度改革についての主な内容を理解しておきましょう。

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