大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和5年度(2023年度)追・再試験
問92 (政治・経済(第4問) 問5)
問題文
雇用と労働をめぐる問題
探究のポイント
1.厳しい経済情勢の下での労働者の現状について調べる
2.働きがいのある人間らしい仕事の実現のための方策を考える
Ⅰ.課題の設定
〇ディーセント・ワークとは
◇さまざまな要素を包含
(例)生活に困らない収入の保障、a 仕事と家庭生活との両立、働く上での権利の確保など
〇実現にあたりどのような課題があり、どのような取組みがなされているか?
Ⅱ.情報の収集
〇国際機関の宣言や文書
◇ディーセント・ワークはILO(国際労働機関)が推進
◇国連のSDGs(持続可能な開発目標)でも言及
〇政府および民間組織の統計資料や報告書
◇日本の労働者のb 賃金、c 消費、働き方などの現状把握
Ⅲ.課題の探究
〇日本の労働者の現状の分析
◇Ⅱの情報に基づく分析
〇ディーセント・ワークの日本での実現のための企業や国の取組み
◇d 企業による労働環境の改善
◇e 国による法制度の整備
※必要に応じてⅡとⅢを繰り返す
Ⅳ.まとめと発表
〇f ディーセント・ワークの日本での実現に関する発表
◇日本の労働者の現状の紹介と、企業や国による取組みについての調査の報告
◇労働者の権利実現のための制度をさらに充実させていく方策の提案
下線部eに関連して、生徒Xは、国による法整備について調べる中で、さまざまな社会問題に対応するために、私法の基本原則に対して、例外が設けられたり修正が加えられたりしている例に気づいた。次の記述ア~ウは、それぞれ大気汚染防止法、土地収用法、労働基準法のいずれかの条文である(なお、一部表記を改めた箇所や省略した箇所がある)。これらの条文は、後の記述a~cのいずれかの私法の基本原則の例外や修正となる内容を含んでいる。記述ア~ウと記述a~cとの組合せとして最も適当なものを、後の回答選択肢のうちから一つ選べ。
ア この法律で定める基準に達しない労働条件を定める労働契約は、その部分については無効とする。この場合において、無効となった部分は、この法律で定める基準による。
イ 公共の利益となる事業の用に供するため土地を必要とする場合において、その土地を当該事業の用に供することが土地の利用上適正かつ合理的であるときは、この法律の定めるところにより、これを収用し、または使用することができる。
ウ 工場または事業場における事業活動に伴う健康被害物質の大気中への排出により、人の生命または身体を害したときは、当該排出に係る事業者は、これによって生じた損害を賠償する責めに任ずる。
a 私人間の権利義務関係は、私人が合意により自由に決定し規律できるという原則
b 故意または過失により、他人に損害を与えた場合にのみ責任を負うという原則
c 自身の所有する物について、自由に使用したり、そこから利益を得たり、処分したりすることができるという原則
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問題
大学入学共通テスト(公民)試験 令和5年度(2023年度)追・再試験 問92(政治・経済(第4問) 問5) (訂正依頼・報告はこちら)
雇用と労働をめぐる問題
探究のポイント
1.厳しい経済情勢の下での労働者の現状について調べる
2.働きがいのある人間らしい仕事の実現のための方策を考える
Ⅰ.課題の設定
〇ディーセント・ワークとは
◇さまざまな要素を包含
(例)生活に困らない収入の保障、a 仕事と家庭生活との両立、働く上での権利の確保など
〇実現にあたりどのような課題があり、どのような取組みがなされているか?
Ⅱ.情報の収集
〇国際機関の宣言や文書
◇ディーセント・ワークはILO(国際労働機関)が推進
◇国連のSDGs(持続可能な開発目標)でも言及
〇政府および民間組織の統計資料や報告書
◇日本の労働者のb 賃金、c 消費、働き方などの現状把握
Ⅲ.課題の探究
〇日本の労働者の現状の分析
◇Ⅱの情報に基づく分析
〇ディーセント・ワークの日本での実現のための企業や国の取組み
◇d 企業による労働環境の改善
◇e 国による法制度の整備
※必要に応じてⅡとⅢを繰り返す
Ⅳ.まとめと発表
〇f ディーセント・ワークの日本での実現に関する発表
◇日本の労働者の現状の紹介と、企業や国による取組みについての調査の報告
◇労働者の権利実現のための制度をさらに充実させていく方策の提案
下線部eに関連して、生徒Xは、国による法整備について調べる中で、さまざまな社会問題に対応するために、私法の基本原則に対して、例外が設けられたり修正が加えられたりしている例に気づいた。次の記述ア~ウは、それぞれ大気汚染防止法、土地収用法、労働基準法のいずれかの条文である(なお、一部表記を改めた箇所や省略した箇所がある)。これらの条文は、後の記述a~cのいずれかの私法の基本原則の例外や修正となる内容を含んでいる。記述ア~ウと記述a~cとの組合せとして最も適当なものを、後の回答選択肢のうちから一つ選べ。
ア この法律で定める基準に達しない労働条件を定める労働契約は、その部分については無効とする。この場合において、無効となった部分は、この法律で定める基準による。
イ 公共の利益となる事業の用に供するため土地を必要とする場合において、その土地を当該事業の用に供することが土地の利用上適正かつ合理的であるときは、この法律の定めるところにより、これを収用し、または使用することができる。
ウ 工場または事業場における事業活動に伴う健康被害物質の大気中への排出により、人の生命または身体を害したときは、当該排出に係る事業者は、これによって生じた損害を賠償する責めに任ずる。
a 私人間の権利義務関係は、私人が合意により自由に決定し規律できるという原則
b 故意または過失により、他人に損害を与えた場合にのみ責任を負うという原則
c 自身の所有する物について、自由に使用したり、そこから利益を得たり、処分したりすることができるという原則
- ア ― a イ ― b ウ ― c
- ア ― a イ ― c ウ ― b
- ア ― b イ ― a ウ ― c
- ア ― b イ ― c ウ ― a
- ア ― c イ ― a ウ ― b
- ア ― c イ ― b ウ ― a
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この過去問の解説 (1件)
01
ア…労働基準法です。
イ…土地収用法です。
ウ…大気汚染防止法です。
a…私的自治の原則です。
強行法規や公序良俗に違反する契約内容は無効にする
といった例外や修正があります。
例えば、労働契約などでは、労働基準法(記述ア)などの強行法規が優先されます。
b…過失責任の原則です。
過失がなくても責任を負う、無過失責任という修正・例外が存在します。
例えば、公害などの被害(記述ウ)は
過失を立証するのが困難な場合が多いためです。
c…所得権絶対の原則です。
権利の濫用や法令による制限、公共の福祉による制限(記述イ)など、
いくつかの例外や修正が存在します。
不適当
ア…適当です。
イ…不適当です。
ウ…不適当です。
適当
ア…適当です。
イ…適当です。
ウ…適当です。
不適当
ア…不適当です。
イ…不適当です。
ウ…不適当です。
不適当
ア…不適当です。
イ…適当です。
ウ…不適当です。
不適当
ア…不適当です。
イ…不適当です。
ウ…適当です。
不適当
ア…不適当です。
イ…不適当です。
ウ…不適当です。
国による法整備に関して、法整備の意義や憲法との関係を理解しておきましょう。
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