大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和6年度(2024年度)本試験
問13 (現代社会(第2問) 問6)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和6年度(2024年度)本試験 問13(現代社会(第2問) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

高校生のイトウさんとヤマネさんは、働くことと生き方をテーマに、グループで調査研究を行うことにした。次の問いに答えよ。

イトウさんとヤマネさんは、今回の調査研究を通して、自分たちは人との関わりのなかで生きていることを改めて確認した。社会における人との関わりについての思想に関する記述として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
  • 和辻哲郎は、人間は孤立した個人として存在するのではなく、人と人との関係において人間たり得る「間柄的存在」であると述べた。
  • 賀茂真淵は、日常生活における「忠信」の徳に基づき、他人への思いやりや、人を欺かないことを説いた。
  • サルトルは、自分の考えや信念よりも、他人の意見を気にし、周囲に同調する「他人指向型」の人が現代では多く見られるようになったと述べた。
  • アドルノは、異なる意見の人々が、対話を通じ相互理解を目指す「対話的理性」により、公共性に根差した合意を形成することの重要性を説いた。

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この過去問の解説 (1件)

01

社会における人との関わりについての思想とその人物名の知識を問われている問題です。

選択肢1. 和辻哲郎は、人間は孤立した個人として存在するのではなく、人と人との関係において人間たり得る「間柄的存在」であると述べた。

適当

和辻哲郎は、「間柄的存在」「人間の学」「風土論」などで知られる哲学者です。

選択肢2. 賀茂真淵は、日常生活における「忠信」の徳に基づき、他人への思いやりや、人を欺かないことを説いた。

不適当

儒学者である伊藤仁斎についての説明です。

「忠信」の徳は儒教の概念ですが、

賀茂真淵は儒教を批判し、日本古来の精神を重視した国学者です。

選択肢3. サルトルは、自分の考えや信念よりも、他人の意見を気にし、周囲に同調する「他人指向型」の人が現代では多く見られるようになったと述べた。

不適当

リースマンについての説明です。

サルトルは、実存は本質に先立つ」と唱えた実存主義の哲学者です。

選択肢4. アドルノは、異なる意見の人々が、対話を通じ相互理解を目指す「対話的理性」により、公共性に根差した合意を形成することの重要性を説いた。

不適当

ハーバーマスについての説明です。

アドルノは、「文化産業」「啓蒙の弁証法」などで知られる哲学者です。

まとめ

社会における人との関わりについての思想と重要な人物名を抑えておきましょう。

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