大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和6年度(2024年度)本試験
問41 (倫理(第2問) 問2)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和6年度(2024年度)本試験 問41(倫理(第2問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

以下を読み、後の問いに答えよ。なお会話と問いのCと祖母は各々全て同じ人物である。

次の会話は、高校生Cと祖母が、「日本人と平和」と題した市民向けの講演に参加した帰り道で交わした会話である。

祖母:「平和」にあたる日本語には、他にも「泰平」、「安穏」、「無事」などがあって、戦争がない状態だけではなく、疫病や災害がなく人々が穏やかに暮らす様子を全般的に指しているという指摘があったね。
C:そうだね。でも戦争の話は、昔のことや外国の話題だったから、ピンとこなかったな。それより、a 古代の神々と災害の関係は倫理の授業でも扱っていたから、聞いていて面白く感じたよ。
祖母:そうなんだね。確かに、感染症の話は身近だったし、『古事記』の話も面白かったね。他にはどんなところに興味を持った?
C:奈良時代は、b 仏教に対して疫病などの災いを鎮めるという役割が求められたということかな。宗教にそうした役割を求めるというのは現代でも見られるからね。
祖母:そうだね。そういえば、災害や疫病が起きる中で、心の平安を保つことは簡単ではない、ということが大きく取り上げられていたね。
C:講演でも紹介されていたけど、c 『方丈記』や『徒然草』をはじめとした無常観の思想も、災害に向き合う中で生まれてきた思想と言えそうだね。
祖母:良いところに気付いたね。でもね、戦争のことにももっと関心を持ってほしいな。あなたのひいおじいさんだって戦争に行ってね。
C:大事な問題とは分かっているのだけど、どうも自分に関係があることとしては考えられないかな。まあでも、おばあちゃんが言うなら、自分なりに戦争と平和について調べてみようかな。
祖母:それは素晴らしいことだね。私も、高校生だった時に読んで感銘を受けた本があるので、後で本棚から探して持っていくね。

下線部bに関連して、次のア〜ウは、古代日本の仏教についての説明である。その正誤の組合せとして正しいものを、後のうちから一つ選べ。

ア  聖武天皇の時代の仏教は、国家を安泰にする役割を期待され、阿弥陀仏の他力救済によって民衆を救済しようとした。
イ  唐で仏教を学んだ空海は、鎮護国家を掲げ、山岳における修行を重視し、修行者がこの身のまま仏になることを目指した。
ウ  源信は、念仏を称えることのみが、穢(けが)れた現実世界から離れて極楽浄土に往生できる方法であると主張した。
  • ア:正  イ:正  ウ:正
  • ア:正  イ:正  ウ:誤
  • ア:正  イ:誤  ウ:正
  • ア:正  イ:誤  ウ:誤
  • ア:誤  イ:正  ウ:正
  • ア:誤  イ:正  ウ:誤
  • ア:誤  イ:誤  ウ:正
  • ア:誤  イ:誤  ウ:誤

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説

まだ、解説がありません。