大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和6年度(2024年度)本試験
問68 (政治・経済(第1問) 問4)
問題文
公開講座「a 成人年齢の引下げと生活の変化」
1.「政治や司法にかかわる私」
〇政治への参加(b 選挙、c 住民参加)
〇司法への参加(d 裁判員、検察審査員)
2.「経済活動を営む私」
〇働き手としての生活(e 職業選択、賃金)
〇消費者としての生活(契約主体、f 家計)
3.「変化する社会の中の私」
〇セーフティネットとしてのg 社会保障
〇社会の課題の変化を反映するh 行政機構
下線部dに関心をもった生徒Xは、講座後に図書館で関連する書籍などを参照して、諸国の刑事裁判への市民参加の制度についてまとめ、次のメモを作成した。メモ中の空欄ア〜ウに当てはまるものの組合せとして正しいものを、後のうちから一つ選べ。
日本に裁判員制度を導入するにあたって、アメリカの陪審制度やドイツの参審制度など、諸外国の刑事裁判への市民参加の制度が参考にされた。アメリカやドイツの制度は地域ごとに異なることがあるものの、日本と比較するとおおむね次のようになる。
選任については、アメリカでは、陪審員は事件ごとに選ばれる。ドイツでは、参審員は一定年数の任期で選ばれる。日本では、裁判員は裁判員候補者名簿の中から( ア )選ばれる。
また、アメリカでは、有罪か無罪かの判断は、陪審員のみで行い、量刑の判断に陪審員は加わらない。ドイツでは、有罪か無罪かの判断は、参審員と裁判官が合議で行い、量刑の判断に参審員は加わる。日本では、有罪か無罪かの判断は、( イ )行い、量刑の判断に裁判員は( ウ )。
このように、日本の裁判員制度は、アメリカの陪審制度とドイツの参審制度のそれぞれと似たところも異なるところもあり、市民の司法参加の制度として独特なものとなっている。
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問題
大学入学共通テスト(公民)試験 令和6年度(2024年度)本試験 問68(政治・経済(第1問) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)
公開講座「a 成人年齢の引下げと生活の変化」
1.「政治や司法にかかわる私」
〇政治への参加(b 選挙、c 住民参加)
〇司法への参加(d 裁判員、検察審査員)
2.「経済活動を営む私」
〇働き手としての生活(e 職業選択、賃金)
〇消費者としての生活(契約主体、f 家計)
3.「変化する社会の中の私」
〇セーフティネットとしてのg 社会保障
〇社会の課題の変化を反映するh 行政機構
下線部dに関心をもった生徒Xは、講座後に図書館で関連する書籍などを参照して、諸国の刑事裁判への市民参加の制度についてまとめ、次のメモを作成した。メモ中の空欄ア〜ウに当てはまるものの組合せとして正しいものを、後のうちから一つ選べ。
日本に裁判員制度を導入するにあたって、アメリカの陪審制度やドイツの参審制度など、諸外国の刑事裁判への市民参加の制度が参考にされた。アメリカやドイツの制度は地域ごとに異なることがあるものの、日本と比較するとおおむね次のようになる。
選任については、アメリカでは、陪審員は事件ごとに選ばれる。ドイツでは、参審員は一定年数の任期で選ばれる。日本では、裁判員は裁判員候補者名簿の中から( ア )選ばれる。
また、アメリカでは、有罪か無罪かの判断は、陪審員のみで行い、量刑の判断に陪審員は加わらない。ドイツでは、有罪か無罪かの判断は、参審員と裁判官が合議で行い、量刑の判断に参審員は加わる。日本では、有罪か無罪かの判断は、( イ )行い、量刑の判断に裁判員は( ウ )。
このように、日本の裁判員制度は、アメリカの陪審制度とドイツの参審制度のそれぞれと似たところも異なるところもあり、市民の司法参加の制度として独特なものとなっている。
- ア:事件ごとに イ:裁判員のみで ウ:加わる
- ア:事件ごとに イ:裁判員のみで ウ:加わらない
- ア:事件ごとに イ:裁判員と裁判官が合議で ウ:加わる
- ア:事件ごとに イ:裁判員と裁判官が合議で ウ:加わらない
- ア:一定年数の任期で イ:裁判員のみで ウ:加わる
- ア:一定年数の任期で イ:裁判員のみで ウ:加わらない
- ア:一定年数の任期で イ:裁判員と裁判官が合議で ウ:加わる
- ア:一定年数の任期で イ:裁判員と裁判官が合議で ウ:加わらない
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この過去問の解説 (1件)
01
この問題は、日本の裁判員制度が、アメリカの陪審制度・ドイツの参審制度とどう違い、どう似ているかを問うものです。
日本では、一般市民が刑事裁判に参加する制度として「裁判員制度」が導入されていますが、その仕組みは諸外国と異なる独自の特徴を持っています。
では問題を見てみましょう。
アは正しいです。日本では事件ごとに裁判員が選ばれます。
イは誤りです。有罪・無罪の判断は裁判員と裁判官が合議で行います。
ウは正しいです。量刑判断にも裁判員は加わります。
アは正しいです。
イは誤りです。
ウも誤りです。裁判員は量刑判断にも加わります。
ア・イ・ウすべて正しいです。裁判員は事件ごとに選ばれ、裁判官と合議で判決を出し、量刑にも加わります。
アとイは正しいです。
ウは誤りです。裁判員は量刑判断にも加わります。
アは誤りです。「一定年数の任期」はドイツの参審員の制度です。
イは誤りです。
ウは正しいです。
アとイは誤りです。
ウも誤りです。
イとウは正しいです。
アは誤りです。裁判員は事件ごとに選ばれます。
アとウが誤りです。
イのみ正しいです。
日本の裁判員は、事件ごとに候補者名簿から選ばれ、有罪・無罪や量刑の判断も、裁判官とともに合議で行います。
この点で、アメリカの「陪審員のみで判断」や、ドイツの「任期制」などとは異なり、日本独自の制度になっています。
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