大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和6年度(2024年度)本試験
問70 (政治・経済(第1問) 問6)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和6年度(2024年度)本試験 問70(政治・経済(第1問) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

生徒Xと生徒Yは、J県が主催する主に18歳対象の公開講座に参加した。次の資料は、その公開講座の内容を示したものである。これに関して、後の問いに答えよ。

公開講座「a 成人年齢の引下げと生活の変化」
1.「政治や司法にかかわる私」
〇政治への参加(b 選挙c 住民参加
〇司法への参加(d 裁判員、検察審査員)
2.「経済活動を営む私」
〇働き手としての生活(e 職業選択、賃金)
〇消費者としての生活(契約主体、f 家計
3.「変化する社会の中の私」
〇セーフティネットとしてのg 社会保障
〇社会の課題の変化を反映するh 行政機構

下線部fに関心をもった生徒Yは、講座で配布された次の資料を見返し、分析した結果を後のノートにまとめた。ノート中の空欄アには資料中の例aか例bのいずれかが当てはまる。ノート中の空欄ア・イに当てはまるものの組合せとして最も適当なものを、後のうちから一つ選べ。

ノート
〇家計は、可処分所得の制約の下で最大の満足感が得られるように、消費する財やサービスを選択し、消費支出額と貯蓄額を決定する。資料中の例aと例bとを比較すると、可処分所得に占める消費支出の割合である平均消費性向は( ア )の方が高い。
〇可処分所得が少なくなると、生活必需品の支出の割合が高くなることは避けられない。こうした点に着目した指標がエンゲル係数である。資料中でも可処分所得の最も少ない例cのエンゲル係数が最も高くなっており、その値は( イ )となる。
問題文の画像
  • ア:例a  イ:25%
  • ア:例a  イ:30%
  • ア:例b  イ:25%
  • ア:例b  イ:30%

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題では、「平均消費性向」と「エンゲル係数」の意味を正しく理解し、資料の数値から計算する力が問われています。

・平均消費性向 = 消費支出 ÷ 可処分所得(実収入−非消費支出)

・エンゲル係数 = 食費 ÷ 消費支出

では、問題を見てみましょう。

選択肢1. ア:例a  イ:25%

この選択肢は

アは例aです。例aの可処分所得は400、消費支出は300なので平均消費性向は0.75です。例bは0.72なので、例aの方が高く正しいです。

イは25%です。例cの食費は30、消費支出は100なのでエンゲル係数は0.3、つまり30%です。この選択肢は誤りです。

選択肢2. ア:例a  イ:30%

この選択肢は

アは例aで、計算結果から正しいです。

イは30%で、例cのエンゲル係数と一致するため正しいです。

この選択肢が正解です。

選択肢3. ア:例b  イ:25%

この選択肢は

アは例bで、例aより平均消費性向が低いため誤りです。

イは25%で、正しくは30%なので誤りです。

選択肢4. ア:例b  イ:30%

この選択肢は

アは例bで誤りです。

イは30%で正しいですが、アが誤っているため全体として不正解です。

まとめ

平均消費性向が最も高いのは例aであり、エンゲル係数が最も高いのは例cで30%です。

平均消費性向や、エンゲル係数などの計算の仕方を覚えておきましょう。

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