給水装置工事主任技術者 過去問
平成28年度(2016年)
問45 (給水装置の概要 問45)

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問題

給水装置工事主任技術者試験 平成28年度(2016年) 問45(給水装置の概要 問45) (訂正依頼・報告はこちら)

給水用具に関する次の記述の(   )内に入る語句の組み合わせのうち、適当なものはどれか。

① 甲形止水栓は、止水部が落としこま構造であり、損失水頭が( ア )。
②( イ )は、弁体が弁箱又は蓋に設けられたガイドによって弁座に対し垂直に作動し、弁体の自重で閉止の位置に戻る構造である。
③ バキュームブレーカは、給水管内に負圧が生じたとき、サイホン作用により使用済の水等が逆流し水が汚染されることを防止するため、逆止弁により逆流を防止するとともに逆止弁より二次側( 流出側 )の負圧部分へ自動的に( ウ )を取り入れ、負圧を破壊する機能を持つ給水用具である。
④ ( エ )は、管内に停滞した空気を自動的に排出する機能を持った給水用具である。
  • ア:大きい  イ:スイング式逆止弁  ウ:水道水  エ:空気弁
  • ア:小さい  イ:スイング式逆止弁  ウ:空気   エ:排気弁
  • ア:大きい  イ:リフト式逆止弁   ウ:空気   エ:空気弁
  • ア:小さい  イ:リフト式逆止弁   ウ:水道水  エ:排気弁

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この過去問の解説 (2件)

01

①止水部が落としこま構造でも吊りこま構造でも、損失水頭が「大きい」です。

②逆止弁の種類は、スイング式とリフト式とディスク式の3つがあり、蒸気系統でよく使用されます。その特徴などはよく理解しておきたいところです。

③良く読めば、水では何の働きもしないので、答えは空気とわかります。

④空気弁と排気弁に関する設問はよく出題されます。
用語としては、排気弁や吸排気弁があるので、戸惑わないようにしたいところです。

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02

① 甲形止水栓は、止水部が落としこま構造であり、損失水頭が(大きい)

 

甲形止水栓は主に落としこま式と吊りこま式に2種類あります。

両方とも「止水栓ケレップ」と呼ばれるこまを押し付けて止水する構造となっており、

水の流れとしては止水栓内部で水圧でこまを押し上げて流れる構造となっているため、

損失水頭が大きくなります。


(リフト式逆止弁)は、弁体が弁箱又は蓋に設けられたガイドによって弁座に対し垂直に作動し、弁体の自重で閉止の位置に戻る構造である。

 

リフト式逆止弁は通水時は弁体が水圧の力で上に上がり、

停水時は弁体が下がり閉止の位置に戻ります。

二次側からの逆流が発生した場合、

弁体が閉止の位置から動かず逆流を防止します。
 

③ バキュームブレーカは、給水管内に負圧が生じたとき、サイホン作用により使用済の水等が逆流し水が汚染されることを防止するため、逆止弁により逆流を防止するとともに逆止弁より二次側( 流出側 )の負圧部分へ自動的に(空気)を取り入れ、負圧を破壊する機能を持つ給水用具である。

 

水を取り込んでも負圧は破壊できません。

吸排気弁と同様で多量に空気を吸気することで負圧を破壊し、

二次側からの逆流を防止します。


④ (空気弁)は、管内に停滞した空気を自動的に排出する機能を持った給水用具である。

 

水道管内に空気が停滞すると、流路が制限され、通水機能が低下したり、

給水管に混入した場合、水道メータの空転や宅内の器具が破損する可能性があります。

空気を適切に排出するためには空気弁を配水管路の高所に設置する必要があります。

空気弁は空気を排気するのみですが、

似たような給水装置で吸排気弁(吸気+排気)があるので注意が必要です。

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