給水装置工事主任技術者の過去問
令和2年度(2020年)
給水装置の構造及び性能 問22
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問題
給水装置工事主任技術者試験 令和2年度(2020年) 給水装置の構造及び性能 問22 (訂正依頼・報告はこちら)
配管工事後の耐圧試験に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
- 配管工事後の耐圧試験の水圧は、水道事業者が給水区域内の実情を考慮し、定めることができる。
- 給水装置の接合箇所は、水圧に対する充分な耐力を確保するためにその構造及び材質に応じた適切な接合が行われているものでなければならない。
- 水道用ポリエチレン二層管、水道給水用ポリエチレン管、架橋ポリエチレン管、ポリブテン管の配管工事後の耐圧試験を実施する際は、管が膨張し圧力が低下することに注意しなければならない。
- 配管工事後の耐圧試験を実施する際は、分水栓、止水栓等止水機能のある給水用具の弁はすべて「閉」状態で実施する。
- 配管工事後の耐圧試験を実施する際は、加圧圧力や加圧時間を適切な大きさ、長さにしなくてはならない。過大にすると柔軟性のある合成樹脂管や分水栓等の給水用具を損傷するおそれがある。
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この過去問の解説 (1件)
01
「不適当なもの」を解答する問題です。
この記述は正しいです。
この「配管工事後の耐圧試験」は、給水装置の「耐圧性能試験」とは違うことなので、注意してください。配管工事後の耐圧試験の水圧は、記述の通り、水道業者が給水区域内の実情を考慮して定めることができます。
給水装置工事の耐圧性能試験の方は、試験水圧1.75MPaを、水漏れ、破損なしで1分間保持できること、などの定量的な基準があります。
一方、配管工事後の耐圧試験の水圧は、定量的な基準がなく、水道事業者が定めることができる、ということになります。
この記述は正しいです。
水道法施工令第4条第2項の規定に基づいて定められた「耐圧に関する基準」に記載されている文章です。
給水装置の接合というものは、施行の良し悪しに非常に重要なポイントになるもので、最も適当と考えられる接合方法と工具を選択しなければなりません。その接合方法は使用する管の種類によって様々です。例えばライニング鋼管は、ネジ接合、メカニカル継手、金属継手などが接合方法として挙げられます。
この記述は正しいです。
水道用ポリエチレン二層管は、軽量で外力によってしなやかにたわむ性質(可撓性(かとうせい))、耐震性、耐寒性、耐衝撃性に優れています。
水道給水用ポリエチレン管は、耐食性に優れていて、腐食や赤水の心配がありません。こちらも、可撓性を有し、耐震性に優れています。
架橋ポリエチレン管は、電気絶縁性に優れていて、金属が電気化学作用で溶けだして腐食する(電食)心配がありません。膨張・収縮の幅が大きいのも特徴です。
ポリブデン管は、耐熱性、軽量性、可撓性が高く、給水配管や床暖房の温水配管など、常温の水や温水まで、幅広い温度範囲で用いられているのが特徴です。
以上の配管は全てその柔軟性ゆえ、水圧試験の際に、管が膨張することによって、圧力が低下してしまうため、それが漏水のために低下したのかどうかの判断が付きにくいケースがあります。
この記述が「不適当なもの」です。
この文章の中で不適当な箇所は、「すべて「閉」状態で実施する」の「すべて」の部分です。これは、「すべて」ではなく、「試験区間」の弁または栓を閉じます。
この記述は正しいです。
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