給水装置工事主任技術者の過去問
令和2年度(2020年)
給水装置の概要 問51

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問題

給水装置工事主任技術者試験 令和2年度(2020年) 給水装置の概要 問51 (訂正依頼・報告はこちら)

給水用具に関する次の記述の正誤の組み合わせのうち、適当なものはどれか。

ア  自動販売機は、水道水を冷却又は加熱し、清涼飲料水、茶、コーヒー等を販売する器具である。水道水は、器具内給水配管、電磁弁を通して、水受けセンサーにより自動的に供給される。タンク内の水は、目的に応じてポンプにより加工機構へ供給される。
イ  ディスポーザ用給水装置は、台所の排水口部に取り付けて生ごみを粉砕するディスポーザとセットして使用する器具である。排水口部で粉砕された生ごみを水で排出するために使用する。
ウ  水撃防止器は、給水装置の管路途中又は末端の器具等から発生する水撃作用を軽減又は緩和するため、封入空気等をゴム等により自動的に排出し、水撃を緩衝する給水器具である。ベローズ形、エアバック形、ダイヤフラム式、ピストン式等がある。
エ  非常時用貯水槽は、非常時に備えて、天井部・床下部に給水管路に直結した貯水槽を設ける給水用具である。天井設置用は、重力を利用して簡単に水を取り出すことができ、床下設置用は、加圧用コンセントにフットポンプ及びホースを接続・加圧し、水を取り出すことができる。
  • ア:正  イ:正  ウ:誤  エ:正
  • ア:正  イ:誤  ウ:正  エ:誤
  • ア:誤  イ:誤  ウ:正  エ:正
  • ア:誤  イ:正  ウ:正  エ:誤
  • ア:正  イ:誤  ウ:誤  エ:正

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題はそれぞれの文章の正誤を考えて、その組み合わせを選択する問題です。

それぞれの文章を見ていきましょう。

ア 自動販売機は、水道水を冷却又は加熱し、清涼飲料水、茶、コーヒー等を販売する器具である。水道水は、器具内給水配管、電磁弁を通して、水受けセンサーにより自動的に供給される。タンク内の水は、目的に応じてポンプにより加工機構へ供給される。

これは「正しい」です。

自動販売機には缶のものやペットボトルのもの、カップで出てくるものなどがありますが、この記述は、水道と接続されたタイプで、カップ式の自動販売機のことを言っています。

カップ式の場合、食品(この場合は水)が部品に直接接触する構造のため、食品衛生法の他に水道法の基準が適用されています。

イ ディスポーザ用給水装置は、台所の排水口部に取り付けて生ごみを粉砕するディスポーザとセットして使用する器具である。排水口部で粉砕された生ごみを水で排出するために使用する。

これは「正しい」です。

ディスポーザは水を流しながら使用します。

水を出す際に、水を自分自身で出す「手動給水方式」とディスポーザのスイッチを入れると、同時に水が流れる「自動給水方式」があります。

ウ 水撃防止器は、給水装置の管路途中又は末端の器具等から発生する水撃作用を軽減又は緩和するため、封入空気等をゴム等により自動的に排出し、水撃を緩衝する給水器具である。ベローズ形、エアバック形、ダイヤフラム式、ピストン式等がある。

これは「誤り」です。

この文章の中で、「封入空気等をゴム等により自動的に排出し」が間違いです。

正しくは、「封入空気等をゴム等により圧縮し」です。

水撃が起こる要因としては、バルブを急速に開閉したり、ポンプを急に止めたりすることによって、配管内の流体のスピードが変化して、配管内の圧力が上がったり、下がったりすることで発生します。

この水撃防止器は、空気を封入してその空気で水撃を吸収します

せっかく封入した空気を排出してはダメです。

エ 非常時用貯水槽は、非常時に備えて、天井部・床下部に給水管路に直結した貯水槽を設ける給水用具である。天井設置用は、重力を利用して簡単に水を取り出すことができ、床下設置用は、加圧用コンセントにフットポンプ及びホースを接続・加圧し、水を取り出すことができる。

これは「正しい」です。

非常時用貯水槽は、災害時や事故のときに飲用水を確保する目的で設置されています。

これは給水管に接続する構造なので、水道法の給水装置(給水用具)として扱われます。

非常用貯水槽はその所有者に管理責任があり、水道事業者に責任はありません。

非常用貯水槽の設置工事をする場合の指定給水装置工事事業者は、必要に応じて製造者たちと連携し、所有者や使用者に対して、非常用貯水槽の設置場所や非常時の使用方法、維持管理、点検方法、水質の確認方法などをお知らせする必要があります。

選択肢1. ア:正  イ:正  ウ:誤  エ:正

これらを総合すると、正しい組み合わせは、ア:正  イ:正  ウ:誤  エ:正 になります。

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