給水装置工事主任技術者の過去問
令和2年度(2020年)
給水装置の概要 問50

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この過去問の解説 (1件)

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この問題は「不適当なもの」を選択する問題です。

直結加圧形ポンプとは、配水管(浄水場から給水区域まで水を送る管)からの圧力だけでは給水できないような中高層の建物で、給水装置に設置して増圧し、必要な吐水圧を確保するためのものです。

直結加圧形ポンプユニットは、ポンプ、電動機、制御盤、バイパス管、流水スイッチ、圧力発信機、圧力タンクが合わさったユニット方式になっています。

選択肢1. 水道法に基づく給水装置の構造及び材質の基準に適合し、配水管への影響が極めて小さく、安定した給水ができるものでなければならない。

これは「正しい」です。

選択肢2. 配水管から直圧で給水できない建築物に、加圧して給水する方式で用いられている。

これは「正しい」です。

選択肢3. 始動・停止による配水管の圧力変動が極小であり、ポンプ運転による配水管の圧力に脈動が生じないものを用いる。

これは「正しい」です。

脈動とは、配管が振動することの原因になるもので、配管内を流れる流体の圧力や流量が、一定の周期で変動する現象のことです。

選択肢4. 制御盤は、ポンプを可変速するための機能を有し、漏電遮断器、インバーター、ノイズ制御器具等で構成される。

これは「正しい」です。

制御盤は、文字通り、ポンプの機能を制御するために操作できるものです。外観に鍵がついているものや、雨でも操作できるように軒が少し伸びたものなどがあります。

選択肢5. 吸込側の圧力が異常に低下した場合には自動停止し、あらかじめ設定された時間を経過すると、自動復帰し運転を再開する。

これが「不適当なもの」になります。

「あらかじめ設定された時間」で自動復帰するのではなく、「水圧の回復に伴って」自動復帰します。断水がまだ続いているのに、勝手に復帰されては困ってしまいます。

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