給水装置工事主任技術者の過去問
令和2年度(2020年)
給水装置の概要 問54

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問題

給水装置工事主任技術者試験 令和2年度(2020年) 給水装置の概要 問54 (訂正依頼・報告はこちら)

給水用具の故障と対策に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
  • ボールタップの水が止まらなかったので原因を調査した。その結果、弁座が損傷していたので、ボールタップを取り替えた。
  • 湯沸器に故障が発生したが、需要者等が修理することは困難かつ危険であるため、製造者に依頼して修理を行った。
  • ダイヤフラム式定水位弁の水が止まらなかったので原因を調査した。その結果、主弁座への異物のかみ込みがあったので、主弁の分解と清掃を行った。
  • 水栓から不快音があったので原因を調査した。その結果、スピンドルの孔とこま軸の外径が合わなくがたつきがあったので、スピンドルを取り替えた。
  • 大便器洗浄弁で常に大量の水が流出していたので原因を調査した。その結果、逃し弁のゴムパッキンが傷んでいたので、ピストンバルブを取り出しパッキンを取り替えた。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題は、給水用具の故障とその対策に関する知識を試すものです。

適切な修理方法の理解は、給水設備の正常な機能維持に不可欠です。

選択肢1. ボールタップの水が止まらなかったので原因を調査した。その結果、弁座が損傷していたので、ボールタップを取り替えた。

これは適切な対応です。

弁座の損傷はボールタップの一般的な故障原因で、取り替えは正しい解決策です。

選択肢2. 湯沸器に故障が発生したが、需要者等が修理することは困難かつ危険であるため、製造者に依頼して修理を行った。

この対応は適切です。

専門知識と技術が必要な修理は、製造者に依頼することが安全かつ効果的です。

選択肢3. ダイヤフラム式定水位弁の水が止まらなかったので原因を調査した。その結果、主弁座への異物のかみ込みがあったので、主弁の分解と清掃を行った。

これは適切な対応です。

異物の除去は弁の正常な機能回復に必要な手順です。

選択肢4. 水栓から不快音があったので原因を調査した。その結果、スピンドルの孔とこま軸の外径が合わなくがたつきがあったので、スピンドルを取り替えた。

これは不適切な対応です。

正しくは、摩耗した「こま」を新品に取り換えることです。

スピンドルの取り替えだけでは、根本的な問題解決になりません

選択肢5. 大便器洗浄弁で常に大量の水が流出していたので原因を調査した。その結果、逃し弁のゴムパッキンが傷んでいたので、ピストンバルブを取り出しパッキンを取り替えた。

この対応は適切です。

ゴムパッキンの劣化は水漏れの一般的な原因であり、交換は適切な対策です。

まとめ

この問題は、給水用具の故障の診断と適切な修理方法の理解を評価するものです。

特に、水栓の不快音の原因として「こま」の摩耗を正確に特定し、適切な修理方法を選択することが重要です。

故障した給水用具の修理には、その構造と機能を正確に理解することが求められます。

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