給水装置工事主任技術者の過去問
令和3年度(2021年)
給水装置工事事務論 問37

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問題

給水装置工事主任技術者試験 令和3年度(2021年) 給水装置工事事務論 問37 (訂正依頼・報告はこちら)

建築物に設ける飲料水の配管設備に関する次の記述の正誤の組み合わせのうち、適当なものはどれか。

ア  ウォーターハンマーが生ずるおそれがある場合においては、エアチャンバーを設けるなど有効なウォーターハンマー防止のための措置を講ずる。
イ  給水タンクは、衛生上有害なものが入らない構造とし、金属性のものにあっては、衛生上支障のないように有効なさび止めのための措置を講ずる。
ウ  防火対策のため、飲料水の配管と消火用の配管を直接連結する場合は、仕切弁及び逆止弁を設置するなど、逆流防止の措置を講ずる。
エ  給水タンク内部に飲料水以外の配管を設置する場合には、さや管などにより、防護措置を講ずる。
  • ア:正  イ:誤  ウ:正  エ:誤
  • ア:正  イ:正  ウ:誤  エ:誤
  • ア:誤  イ:正  ウ:正  エ:正
  • ア:誤  イ:誤  ウ:正  エ:正
  • ア:誤  イ:正  ウ:誤  エ:正

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題は建築物に設ける飲料水の配管設備に関する措置についての知識を問うものです。

それぞれの選択肢の正誤を検討しましょう。

ア 

ウォーターハンマーが生ずるおそれがある場合においては、エアチャンバーやその他のウォーターハンマー防止措置を設けるのは適切です。

これによって衝撃波を和らげ、配管や機器の損傷を防ぐことができます。

イ 

給水タンクは、衛生上有害なものが入らない構造である必要があり、金属製の場合は錆び止めなどの適切な措置が必要です。

これは水質汚染を防ぐために重要です。

防火対策として飲料水の配管と消火用の配管を直接連結することは一般的に許されていません。

消火用水が飲料水に逆流することを防ぐためには、適切な逆流防止措置が必要ですが、直接連結することは避けるべきです。

※建築基準法施行令第129条の2の4第2項では、飲料水の配管設備とその他の配管設備とは直接連結させない。

給水タンク内部に飲料水以外の配管を設置する場合は、飲料水への汚染を防ぐために適切な防護措置が必要です。

さや管は、配管を物理的に隔離する一つの方法です。

※給水タンク内部に飲料水以外の配管設備を設けてはなりません。

まとめ

選択肢ウに誤りがあります。

飲料水の配管と消火用の配管を直接連結することは許されておらず、防火対策としては別の配管システムを設けるのが一般的です。

このため、

正解は「ア:正 イ:正 ウ:誤 エ:誤」です。

選択肢ウが誤っている理由は、

飲料水配管と消火用配管の直接連結は通常行われないためです。

正しい対策としては、消火用配管には別途専用の供給源を設けることが多いです。

また、消火用配管と飲料水配管が連結されている場合は、逆流防止装置などを設けて飲料水の安全を確保することが重要です。

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