看護師の過去問
第103回
午前 問68

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問題

看護師国家試験 第103回 午前 問68 (訂正依頼・報告はこちら)

知覚障害はどれか。
  • 幻味
  • 離人症
  • 注察妄想
  • 観念奔逸

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この過去問の解説 (3件)

01

1 . 幻味
〇正解
精神疾患によくみられるのが知覚障害で、幻視、幻聴、幻触、幻嗅、幻味です。
幻味では、「毒のような味がした」などと表現されることが多く、妄想と関連していることが多いです。よって、この選択肢が正解です。

2 . 離人症
×不正解
体または精神から自分が切り離されたような感覚が持続的・反復的にあり、自分の生活を外から観察しているように感じることです。
小児虐待や、違法薬物(エクスタシーなど)を使用した時、うつ病などで見られます。
知覚障害ではないので、不正解です。

3 . 注察妄想
×不正解
見張られている、と思い込むことを注察妄想といいます。統合失調症で見られます。知覚障害ではないので、不正解です。

4 . 観念奔逸
×不正解
観念奔逸は躁病でよく見られ、いろいろなアイディアがまとまりなく、次から次へと出てくる状態です。思考の障害なので、不正解です。

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02

知覚障害とは、光(視覚)や音(聴覚)、温度(触覚)など外部からの刺激や、疼痛(痛覚)などの刺激、この他にもにおい(嗅覚)の刺激、味(味覚)の刺激など、あらゆる刺激を適切に感知できないことを言います。
1.幻味とは幻覚の一種で、実際には何も味を感じていないにもかかわらず、「変な味がする」と感じることをいいます。
2.離人症とは、自分が自分でないような気がしたり、自分のすることに実感がないことを言います。周囲に対する現実感もなくなり、神経症やうつ病、統合失調症などで見られる自我障害です。
3.注察妄想とは被害妄想の一種です。「本来であればあるはずのないことをあると強く思い込むこと」を妄想と言いますが、その中でも注察妄想は「自分が常に見られている、監視されている」と言った妄想です。
4.観念奔逸(ほんいつ)とは、思考の進みが速く、ひとつのことに注意や興味を持ち続けられない状態、思考障害の一つです。気分の高揚が背景にあり、話題は転々と変わりしゃべり続けます。躁状態の人に多いでしょう。

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03

知覚は、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、痛覚などがあります。
1 幻味とは、口に何も入っていないにも関わらず味を感じたり、食べ物に変な味がついていると感じることで、味覚が幻覚となる、知覚障害のひとつです。1が正解。
2 離人症とは、自分が自分ではなくなると感じる自我障害です。自分の感情や行動、身体、自分の外の世界に対して現実感を失った状態です。知覚の障害ではありません。2は不正解。
3 注意妄想とは、自分が常に監視されていると感じる妄想です。統合失調症などでみられますが、知覚の障害ではありません。3は不正解。
4 観念奔逸とは、躁状態でよく見られる状態です。次から次へと新たな思考が湧き上がり、思考がまとまらなくなった状態です。思考の障害であり、知覚の障害ではありません。4は不正解。

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