看護師の過去問 第103回 午前 問114

１．×
　Aさんの栄養状態についての情報はありません。DV事例のため、今回は優先度は低いと判断します。

２．×
　肋骨骨折後のリハビリが必要な場合もありますが、問題文には情報がありません。優先度的には低いでしょう。

３．×
　作業療法士は、手先の機能訓練などを専門に行ってくれる方です。今回の事例では優先にはなりません。

４．○
　AさんはDVを受けており、身内が遠方であることからSOSを出せる環境にありません。心理専門職が介入することが必須になります。

１．✖
設問にはAさんの栄養状態についての情報はなく、栄養士の介入が必要だとは考えにくいです。

２．✖
骨折後のリハビリで理学療法を受ける必要があります。しかし設問では骨折に関する情報はなく、Aさんが暴力を受けている事と、Aさんの様子しか記載されていません。よって、Aさんの精神面への援助が優先されると考えられる事から、チームに入れる専門職は心理専門職となります。

３．✖
作業療法士は主に日常生活や社会生活を営む上での手指の動きを中心に機能回復を行う事を目的としています。よって、現在のAさんには優先度が低いです。

４．〇
Aさんは夫より暴力を受け怯えています。心身への強いストレス状態を緩和するために、心理専門職の介入は優先度が高いと言えます。

設問に書かれている内容から、AさんはＤＶの被害者であることがうかがえます。面会にくる夫に脅えている様子、周囲にサポートしてくれる人もいないことから心理専門職の介入は不可欠です。

よって、4．が正解です。

その他の栄養士も食事摂取が低下しているなどの情報があれば必要かもしれませんが設問からは読み取れないので現時点では不可欠ではありません。

理学療法・作業療法士も受傷の程度によっては必要ですが、心理専門職に比べると優先度は低いと考えます。