看護師の過去問
第103回
午後 問132

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問題

看護師国家試験 第103回 午後 問132 (訂正依頼・報告はこちら)

呼吸困難がある患者の安楽な体位はどれか。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.○
 起座位は、上半身を起こしオーバーテーブルなどに寄りかかる前傾姿勢をとった体位です。
 横隔膜が下がり、呼吸面積が広がることと、心臓に戻ってくる血液量が減ることから呼吸が楽になります。

2.×
 仰臥位では、胸郭が広がりにくく呼吸面積が狭くなるので、呼吸困難のある患者の姿勢には不適切です。

3.×
 砕石位とは、仰臥位で両脚を挙上して開脚し、膝を曲げた状態で下肢を固定して得られる体位のことです。泌尿器科や婦人科、肛門・直腸などの消化器系で診察や手術をする時にとる体位です。
 静脈還流量が増えるので、呼吸困難の患者の体位としては不適切です。

4.×
 骨盤高位とは、お尻の下にクッションなどで床から15~20cmの高さを保ち、立て膝の状態で仰臥位をとった体位です。
 下がっていた子宮を上に上げたい時にとる姿勢になります。

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02

1. 〇
起座位は内臓の圧迫を減らし、横隔膜を下げて呼吸面積を広げる事ができるため、呼吸を助けます。自力での座位が困難な場合でも、ベッド挙上と枕を利用してファーラー位にするとよいです。

2.✖
仰臥位は背中側の胸郭の動きが制限され、呼気がしにくいです。また、痰や唾液が喉に溜まりやすく、安楽な体位とは言えません。

3.✖
砕石位は、仰臥位の状態で膝を曲げたまま両足を挙上・開脚させた姿勢です。胸郭を圧迫し、呼吸困難の患者に適した体位ではありません。

4.✖
骨盤高位も仰臥位で両膝を曲げて臀部を持ち上げた姿勢です。こちらも胸郭を圧迫し、呼吸困難の患者に適した体位ではありません。

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03

なんらかの原因で呼吸困難感を訴える患者に対し適切なのは肺が膨らみやすい起座位です。

仰臥位では肺の広がりが制限されますので適切ではなく、砕石位は手術の術式で用いられる姿勢ですので除外されます。

骨盤高位も呼吸困難感がある患者ではなく、妊婦に対し子宮が下がってしまった場合にとる姿勢のため設問に対し適切ではありません。

よって正解は1.です。

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