看護師の過去問
第103回
午後 問205

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問題

看護師国家試験 第103回 午後 問205 (訂正依頼・報告はこちら)

膀胱留置カテーテル挿入中のシャワー浴について適切なのはどれか。2つ選べ。
  • 実施前に蓄尿バッグを空にする。
  • シャワー中はカテーテルを閉鎖する。
  • 蓄尿バッグは腰より高い位置にかける。
  • 終了後は挿入部をエタノールで消毒する。
  • 終了後はカテーテルを固定するテープの位置を変える。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 1・5 です


1:入浴中に誤ってバルーンが抜けたり、固定が外れ中身が流出し、排出量が分からなくなったり、移動で持ち運ぶ際にバッグの中身が逆流してしまう危険性を少しでも減らすために、入浴前に蓄尿バッグ内を空にするのは必要な処置です。


2:冬場にしっかり体を温めるために浴槽に入る際、逆流防止等のためにカテーテルを付属のクリップで挟んで閉鎖したり、一時的に導尿カテーテルと蓄尿バッグを分離し、カテーテルキャップで閉鎖することもありますが、あくまで今回の設問は「シャワー浴」の場合なので、この手技は選択肢1・5ほど必要とは言えません。


3:蓄尿バッグを腰より高い位置に持ち上げるのは、流出の妨げになるだけでなく、すでにチューブ内にある尿を逆流させる危険性が高まるため、禁忌です。膀胱留置カテーテル挿入中の方には常に腰(できれば膝あたり)よりも下に蓄尿バッグが位置するよう配慮し、ご本人にも尿路感染の危険性と共に説明しておきましょう。


4:確かに挿入部は常に清潔にしておくべきですが、カテーテルの挿入時にアルコールを利用するだけで、挿入中もアルコールで消毒する必要性は高くありません。
せっかくのシャワー浴ですので、カテーテルを強く引っ張りすぎない程度に挿入部周囲を清潔に洗いましょう。


5:膀胱留置カテーテルの挿入中、チューブ内の尿の逆流と同じくらい注意すべきなのがカテーテルを固定するテープによる皮膚トラブルです。
入浴をできない方でも数日に1度、入浴をする場合はもし前日にテープを変えていても、水分を含んだテープをそのまま使用したりせず、きちんとテープ自体交換し、常に同一の場所にテープによる刺激が与えられないよう、固定場所も変更しましょう。

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02

正解は、1と5です。

1 畜尿バッグ内に排尿があると、重みでカテーテルが抜去する恐れがあります。シャワー浴の実施前に蓄尿バッグを空にしましょう。

2 浴槽内につかる場合は、逆流防止のためカテーテルを閉鎖する必要があります。シャワー浴の場合は、カテーテルの位置を管理することで逆流の防止ができるため、カテーテルを閉鎖する必要はないです。

3 蓄尿バッグは腰より高い位置にかけると、排尿が逆流するため、畜尿バックは腰より低い位置に固定します。

4 挿入部の消毒は、カテーテルを挿入するときに行います。清潔ケアは、石鹸類によるケアで十分に清潔を保つことができます。

5 膀胱留置カテーテル留置中は、カテーテルの誤抜去や逆流予防のためにカテーテルを皮膚にテープで固定することが必要です。テープによる皮膚トラブルを防止するため、テープの位置は毎回変えます。

参考になった数0

03

正解は1と5です。

1:蓄尿バッグの重みにてテンションがかかり、入浴中に誤抜去が起こってしまったり、蓄尿バッグ内の尿が逆流してしまうことを予防するために、入浴前には蓄尿バッグを空にするようにします。

2:湯船に浸かる時などは、蓄尿バッグ内の尿の逆流予防のために、カテーテルを専用のクリップで閉鎖することがありますが、今回の設問はシャワー浴中なので、閉鎖する必要はありません。

3:蓄尿バッグを腰よりも高い位置に上げることにより、尿流出が妨げられるだけでなく、チューブ内の尿の逆流が起こってしまうため、蓄尿バッグは腰よりも低い位置に保つ必要があります。

4:挿入部の清潔保持は大切なことですが、終了後にエタノール消毒は必要ありません。誤抜去に注意し、挿入部を石鹸で十分に洗い流すで、大丈夫です。挿入時はアルコール消毒を使用します。

5:膀胱留置カテーテル留置中は、カテーテルの誤抜去予防のためにカテーテルを皮膚にテープで固定することが必要ですが、同一部位に固定するとテープによる皮膚トラブルを発生しやすいため、テープの位置は変えるようにします。

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