看護師の過去問
第104回
午前 問16

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問題

看護師国家試験 第104回 午前 問16 (訂正依頼・報告はこちら)

副作用(有害事象)として低血糖症状を起こす可能性があるのはどれか。
  • ジゴキシン
  • インスリン
  • フェニトイン
  • ワルファリン

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この過去問の解説 (3件)

01

1 . ✖️
ジゴキシンは強心薬です。副作用としてジギタリス中毒があげられ、高度の徐脈、二段脈、心室性期外収縮、発作性心房性頻拍等の不整脈が出現することがあります。
2 . ○
インスリンは糖尿薬です。血糖を下げる作用があるため、量が多いと低血糖を起こす可能性があります
3 . ✖️
フェニトインは抗てんかん薬です。内服した後は、眠気や集中力の低下の可能性があるため注意が必要です。また、全身性の赤い発疹、頭痛、神経過敏、複視、歯肉増加、骨軟化症、多毛などの副作用があります。
4 . ✖️
ワルファリンは抗凝固薬です。血液をさらさらにするため、出血時には血が止まりにくくなります。また、納豆やクロレラなどビタミンKを多く含む食品は効果を減少させるため、控える必要があります。

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02

正解は 2 です

1:×
ジゴキシンは強心剤に含まれる成分です。
心不全や細動による頻脈等の治療に利用され、心筋の収縮力を強めます。
しかし、収縮するための力は強めますが、脈拍数自体は減少させる作用があるため、徐脈が副作用として現れる可能性があることと、重篤な副作用としてジギタリス中毒があります。

"ジギタリス"とは、ジゴキシンを抽出できる植物のことで、もとは民間薬として利用されていたため、この表現がされます。
症状として初期には悪心・嘔吐などの消化器症状、めまい、頭痛、見当識障害、錯乱、せん妄など。
さらに進行すると徐脈、頻脈、血代(脈がとぶこと)、脈が乱れる、息切れ、意識消失、胸の締め付けられるような痛みなどがあり、悪化すると命に関わります。


2:○
インスリンは糖尿病の治療薬として使われます。
その使用法の通り、血糖を下げる作用があるため、過剰投与や投与後の行動によっては副作用として、低血糖症状を引き起こします。

3:×
フェニトインは脳の異常興奮を抑制する作用があり、主にてんかんの治療薬として使用される薬剤です。
副作用として、歯肉増殖、多毛症、注意力・集中力・反射運動能力の低下、無顆粒球症・血小板減少・巨赤芽球性貧血などの血液障害などがあります。

また長期・大量の服用によって小脳の機能障害や小脳萎縮を起こす場合もあり、自立歩行が難しくなる可能性もあるため、定期的にMRIによる画像診断を必要とすることと、血中濃度のコントロールが非常に難しい上、静脈投与の場合は血管痛や静脈炎を起こしやすいとされています。

4:×
ワルファリンは抗凝固薬の一種で、ビタミンKの働きを抑えることで、血液の凝固作用を阻害します。梗塞系の疾患を起こした患者が服用していることが多いです。

副作用としては出血傾向になることはもちろん、発疹、掻痒感、紅斑、蕁麻疹、皮膚炎、発熱、脱毛などで、加えて納豆、クロレラ、青汁などビタミンKを多く含む食品や、セイヨウオトギリソウというハーブは薬剤の作用を阻害するために摂取を制限する必要があります。

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03

インスリンは膵臓に存在するペプチドホルモンの一種です。
血糖を抑制する働きをもつホルモンで、血糖が上昇した場合に分泌され、血糖を下げる役割をもちます。
過剰分泌によって低血糖症状が引き起こされます。

よって、正解は2.インスリンとなります。

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