問題 このページは問題閲覧ページです。正解率や解答履歴を残すには、 「条件を設定して出題する」をご利用ください。 [ 設定等 ] 通常選択肢 ランダム選択肢 文字サイズ 普通 文字サイズ 大 文字サイズ 特大 鮮紅色の底面をした水疱を形成し、痛みが強い熱傷創の回復に要する期間はどれか。 1 . 2〜3日 2 . 1〜2週 3 . 3〜4週 4 . 2〜3か月 ( 看護師国家試験 第104回 午前 問48 ) 訂正依頼・報告はこちら 解説へ 次の問題へ
この過去問の解説 (3件) 0 正解は「2」です。 熱傷創の回復については、熱傷の深さの特徴と予後を覚えておくといいでしょう。 1 . × 2~3日で治癒するものは、熱傷の深さは第Ⅰ度(表皮熱傷)であり、症状は紅斑です。通常数日で瘢痕を残さず治癒します。 2 . 〇 1~2週で治癒するものは、熱傷の深さは第Ⅱ度(真皮浅層熱傷)であり、症状は水泡です。通常1~2週間で治癒し、軽症の色素脱失、色素沈着があります。 3 . × 3〜4週で治癒するものは、熱傷の深さは第Ⅱ度(真皮深層熱傷)であり、症状はびらんです。通常2~8週で瘢痕は治癒します。 4 . × 2〜3か月で治癒するものは、熱傷の深さは第Ⅲ度(皮下熱傷)であり、症状は焼痂壊死です。通常2~4週間で焼痂が分離し、肉芽組織となります。治療には植皮が必要となります。 参考になった この解説の修正を提案する 付箋メモを残すことが出来ます。 次の問題は下へ 0 正解は 2 です 熱傷(やけど)は主に皮膚状態と患部の色調によって、深度を判断します。 皮膚の深くまで熱傷が到達している場合、そのぶん皮膚の回復に要する治癒時間は長くなるため、それぞれの深度の特徴を理解しておく必要があります。 ちなみに、今回の問題のポイントは「鮮紅色の底面」という部分から、赤色の水泡を形成する”浅達性Ⅱ度”の熱傷であることが推測され、真皮部分までの回復を必要とするので、治癒までの期間は1〜2週、選択肢としては2となります。 それぞれの熱傷の深さと特徴は以下となります。 ・Ⅰ度(EB) - 表皮(角質層)のみ 皮膚は乾燥しており、患部の色は紅斑 痛みはあり・知覚過敏ぎみ 回復に要する期間は3〜4日 ・浅達性Ⅱ度(SDB) - 真皮の浅部(顆粒層・有棘層) 皮膚は湿潤、水疱あり 患部(水泡底面)の色調は薄赤、あるいは鮮紅色 強い痛みの知覚あり 回復に要する期間は1~2週間 ・深達性Ⅱ度(DDB) - 真皮深部(乳頭層・乳頭下層)まで到達 皮膚は湿潤、水疱あり 患部(水泡底面)の色調はやや白色、あるいは混濁 痛みは軽度、知覚鈍麻傾向 回復に要する期間は3~4週間 ・Ⅲ度(DB)-皮下組織、脂肪組織まで到達 皮膚は乾燥しており、硬化あるいは炭化 患部の色調は蠟色または黄色~赤茶色・黒色または壊死様 痛みの知覚なし 回復に要する期間は数ヶ月、あるいはそれ以上 参照 熱傷について-日本創傷外科学会 http://www.jsswc.or.jp/general/yakedo.html 参考になった この解説の修正を提案する 0 熱傷はその深さにより、I度熱傷・浅達性II度熱傷・深達性II度熱傷・III度熱傷に分けられます。 鮮紅色の底面をした水疱を形成し、痛みが強い熱傷創の状態としては、表皮から浅い真皮までの深さを伴っていると考えられ、浅達性第Ⅱ度と推測されます。 この場合、治療期間の目安は 1〜2週とされます。 よって正解は 2 . 1〜2週 となります。 参考になった この解説の修正を提案する 訂正依頼・報告はこちら 問題に解答すると、解説が表示されます。解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。