看護師の過去問
第104回
午前 問60

1.✖️
ギブスをしていても濡れないようにしてシャワーをすることは可能です。
2 . ○
手術後の足はむくんでしまうことが多いです。手術した足を挙上しておく説明は適切です。
3 .4.✖️
医師の指示の範囲内でリハビリを始める必要があります。足の指を動かしてはいけなかったり、ギブスが取れるまでベッド上で過ごさなければいけないという説明は適切ではありません。

正解は２です。

１．誤り。ギプス部を保護してシャワー浴を行うことができます。ギプス部周囲は清拭をするなどして皮膚の清潔を保つ必要があります。

２．正解。ギプスを装着している脚は浮腫をきたしやすいため、ベッド上では心臓より高く挙上しておきます。

３．誤り。神経麻痺や循環障害、筋肉の萎縮などのギプス固定による合併症を防ぐため、足趾のストレッチや等尺運動を行うことが望ましいです。

４．誤り。ギプス固定によって矯正している状態のため、運動制限はありません。車椅子や松葉杖で行動拡大することができます。

×1 . 「シャワー浴はやめておきましょう」
→ギプスを装着していても、シャワー浴は可能です。

〇2 . 「ギプスの部分を高くしておきましょう」
→ギプスで固定されることで、下肢の静脈還流量が低下するリスクがあるため、下肢拳上を行っていく必要があることを伝える必要があります。

×3 . 「足のゆびを動かさないようにしましょう」
→拘縮予防や静脈血栓予防のためにも、足趾運動は行うよう促すことが望ましいです。

×4 . 「ギプスを外すまでベッド上で過ごしましょう」
→ベッド上で過ごす必要はなく、状況に応じて車椅子を利用することができることを伝えることが望ましいです。

よって正解は2 . 「ギプスの部分を高くしておきましょう」 となります。