看護師の過去問
第104回
午前 問107

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

看護師国家試験 第104回 午前 問107 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文を読み、問いに答えよ。

Aさん(48歳、専業主婦)は、夫と2人で暮らしている。月経周期が35〜60日と不規則となり、外来を受診した。診察時、Aさんは「一人娘が結婚して遠方に住み、私の体調不良について話しにくく、つらいです。夫とは以前はよく一緒に出かけましたが、今は仕事で忙しく、私は家にいることが多いです」と話した。医師は更年期障害(climacteric disorder)と診断した。

Aさんは「汗をかきやすくイライラする以外に、どのような変化が起こりますか」と看護師に尋ねた。Aさんへの説明で最も適切なのはどれか。
  • 手足が温かくなる。
  • 寝つきが悪くなる。
  • 乏尿になる。
  • 乳房が張る。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は「2」です。
更年期障害の症状を抑えておくことがポイントです。

1 . ×
更年期障害ではエストロゲンの急激な減少により、自律神経が乱れることがあります。自律神経の乱れにより、手足が冷たく感じることもあります。

2 . 〇
更年期障害の精神症状として不眠が挙げられます。ライフサイクルや社会・個人の資質が大きく影響する不安症状が多いです。

3 . ×
自律神経の乱れにより頻尿になる場合があります。

4 . ×
乳房の張りは、エストロゲンやプロゲステロンの分泌が関係しています。更年期障害ではこれらの分泌が減少するため、乳房はサイズダウンする可能性があります。

参考になった数1

02

正解は 2 です


1:×
更年期障害の症状の主だったものは自律神経の乱れからくるため、末梢である手足は冷えていることが多いです。
ちなみに、更年期障害で暑くもないのに発汗したり、顔がほてったりのぼせたようになる現象をホットフラッシュと呼びます。


2:○
更年期障害の代表的な症状のひとつに、寝つきの悪さをはじめとする睡眠障害があります。


3:×
乏尿とは1日の”尿量”が400ml以下という病的な状態であり、更年期障害とは関係ありません。

反対に、エストロゲンの減少や加齢に伴う骨盤底筋群・尿道括約筋などの筋力低下によって、尿失禁や尿の”回数”が増える頻尿が見られるようになります。


4:×
エストロゲンは妊娠に備え、子宮内膜を厚くするだけではなく、乳腺を発達させる作用もあります。
そのエストロゲンが低下するのが更年期障害ですので、その症状として乳房が張るという現象は可能性が低いです。

参考になった数0

03

答えは2です。

1、更年期には自律神経失調症状である手足の冷えや、顔のほてりがみられやすいです。

2、更年期には睡眠障害(入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒)がみられやすいです。

3、骨盤底筋群の衰えにより、頻尿や尿漏れがみられやすいです。更年期障害と乏尿には関連がありません。

4、エストロゲンが低下するため、乳房の張りが認められることは考えにくいです。

参考になった数0