看護師の過去問
第104回
午前 問108
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問題
看護師国家試験 第104回 午前 問108 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文を読み、問いに答えよ。
Aさん(48歳、専業主婦)は、夫と2人で暮らしている。月経周期が35〜60日と不規則となり、外来を受診した。診察時、Aさんは「一人娘が結婚して遠方に住み、私の体調不良について話しにくく、つらいです。夫とは以前はよく一緒に出かけましたが、今は仕事で忙しく、私は家にいることが多いです」と話した。医師は更年期障害(climacteric disorder)と診断した。
Aさんは「私はこれからどうしたらよいでしょうか。日常生活の過ごし方を教えてください」と看護師に尋ねた。看護師の対応で最も適切なのはどれか。
Aさん(48歳、専業主婦)は、夫と2人で暮らしている。月経周期が35〜60日と不規則となり、外来を受診した。診察時、Aさんは「一人娘が結婚して遠方に住み、私の体調不良について話しにくく、つらいです。夫とは以前はよく一緒に出かけましたが、今は仕事で忙しく、私は家にいることが多いです」と話した。医師は更年期障害(climacteric disorder)と診断した。
Aさんは「私はこれからどうしたらよいでしょうか。日常生活の過ごし方を教えてください」と看護師に尋ねた。看護師の対応で最も適切なのはどれか。
- 「外出は控えてください」
- 「家事は今までどおり頑張りましょう」
- 「夫と会話をする機会を増やしましょう」
- 「娘さんに週に1回遊びに来てもらいましょう」
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この過去問の解説 (3件)
01
1 . ×
家にいることが多いと話しているAさんに、外出をすることによって気分転換をしてもらうことは支援の1つです。外出を控える必要はありません。
2 . ×
自身の体調不良に対し不安を抱えているAさんに対し、今までどおり頑張りましょうと無理に励ますことはかえって逆効果となります。
3 . 〇
更年期障害は家族の支援が必要です。同居している夫にも協力を依頼し、会話を増やすことにより支援していくことが必要となります。
4 . ×
娘さんとコミュニケーションをとることは良い支援です。しかし遠方に住んでいる娘さんに週に1回遊びに来てもらうことは現実的に厳しく負担が大きいです。
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02
1:×
設問中にも「自分は家にいることが多い」と発言しているため、このように声かけしてしまうと、今以上に家庭に引きこもりがちになり、憂鬱な気分を増長してしまう危険性があります。
更年期障害の症状は、体内のホルモン量だけではなく、性格や家庭環境、家族との関係性などから生じるストレスも関与して出現するため、本人に無理のない範囲で外出を促し、気分転換やストレスを発散する機会をつくってもらうようにします。
2:×
現在のAさんの家庭環境では、家を出た一人娘に相談もできず、仕事で忙しい夫ともすれ違いがちで、Aさん一人で抱え込みやすい状況です。
そのうえ、「これからどうしたらよいか」と助言も求めていることからも、Aさんは責任感が強めであり、自分のみでなんとかしようという性格である可能性も高いことが伺えます。
そういった性格のAさんに「家事を頑張れ」という激励は今以上に家族への相談を行いにくくし、悩みやストレスを抱え込んでしまう原因となってしまうため、適切とはいえません。
今までの生活習慣や家事を見直し、ジョギングなどの運動習慣を組み込むことで、リフレッシュしたり、ストレス発散する機会を作ってもらうよう促すことが望ましいでしょう。
3:○
夫に共に受診してもらい、現状およびこれから起こり得ることとその対処法を伝え、家族一丸となって実践してもらえるよう働きかけることは症状の改善や予防に有用と思われます。
4:×
具体的な場所は書いていませんが、「結婚して遠方にいる」と言われている娘さんを週に1回の高頻度で呼びつけるよう提案するのは娘さん側への負担が大きく、家族が患者を支えるための対策も考えるべき医療職者として、不適切な内容でしょう。
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03
1.外出を控える必要はありません。「家にいることが多い」Aさんには、外出をして気分転換を図ることを提案するのが良いと考えられます。
2.更年期障害の症状により、今までできていた家事ができないこともあるかもしれません。「頑張りましょう」という励ましは、現在のAさんには適切ではないと考えられます。
3.更年期障害について夫の理解を求め、協力してもらうのが最も良いと考えられます。
4.娘さんは「結婚して遠方に在住」です。娘さんと話をすることはAさんにとって気分転換になるかもしれませんが、週に1回といった負担になる提案をするのは、最適ではないと考えられます。
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