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看護師の過去問 第104回 午後 問170

問題

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呼吸困難を訴えて来院した患者の動脈血液ガス分析は、pH7.32、動脈血炭酸ガス分圧〈PaCO2〉72Torr、動脈血酸素分圧〈PaO2〉50Torr、HCO3−26.0mEq/Lであった。
このときのアセスメントで適切なのはどれか。
   1 .
肺胞低換気
   2 .
過換気症候群(hyperventilation syndrome)
   3 .
代謝性アシドーシス
   4 .
呼吸性アルカローシス
( 看護師国家試験 第104回 午後 問170 )
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この過去問の解説 (3件)

2
正解:1 . 肺胞低換気

解説:
設問の事例では、検査データ上、pH:7.32(基準値7.35~7.45)→アシドーシス、PaO2:50Torr(基準値80~100)→低酸素血症、PaCO2:72Torr(基準値35~45)→高炭酸ガス血症、HCO3-:26mEq/ℓ(基準値21~30)→正常 となっており、呼吸不全により呼吸性アシドーシスが考えられます。

2 . 過換気症候群(hyperventilation syndrome):過換気症候群では、体内の二酸化炭素不足により、PH・PaO2の上昇、PaCO2の低下がみられます。

付箋メモを残すことが出来ます。
1
正解は1です。

<検査データの基準値>
pH........7.35~7.45
PaO2......80~100 Torr
PaCO2...35~45 Torr
HCO3.....21~30 Emq/ℓ

「肺胞低換気とは」
肺胞での換気量が低下することにより、体内の酸素の不足と二酸化炭素の上昇を生じる状態です。

1.この患者さんは呼吸困難を訴え、pH低下(呼吸性アシドーシス)、PaO2低下、PaCO2上昇があることから、肺胞低換気だと考えられます。

2.過換気症候群ではpH上昇(呼吸性アルカローシス)、PaO2上昇、PaCO2低下となります。

3.pH7.32 という点から、アシドーシスに傾いていることが分かります。
アシドーシスには呼吸性アシドーシスと代謝性アシドーシスがありますが、この患者さんはPaCO2が上昇していることから、二酸化炭素の量が上昇したことによって、体内が酸性に傾いていると考えられます。

4.アルカローシスとは体内のpHが上昇している状態です。
この患者さんはアルカローシスではなく、呼吸性アシドーシスだと考えられます。

0
肺胞低換気とは、麻薬の使用や重症筋無力症の神経筋疾患によって肺胞で十分なガス交換が行えていない状態です。体内では、酸素の低下と二酸化炭素の上昇がみられます。PaO2 の低下、PaCO2の上昇がみられることから、正解は 1 です。

過換気症候群では、体内の二酸化炭素の不足によって、pHの上昇とPaO2 の上昇、PaCO2の低下を示します。このため2は誤りです。

pHより、アシドーシスに傾いていることが分かります。この場合は代謝性アシドーシスではなく、PaO2が上昇していることから二酸化炭素の上昇によりアシドーシスとなっているため、呼吸性アシドーシスの可能性が高いです。このため3、4は誤りです。

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