看護師の過去問
第104回
午後 問203
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問題
看護師国家試験 第104回 午後 問203 (訂正依頼・報告はこちら)
下垂体ホルモンの分泌低下により生じるのはどれか。2つ選べ。
- 性早熟症(sexual precocity)
- 低身長症(short stature)
- 先端巨大症(acromegaly)
- Sheehan〈シーハン〉症候群(Sheehan syndrome)
- Cushing〈クッシング〉症候群(Cushing syndrome)
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この過去問の解説 (3件)
01
症します。
2. 下垂体前葉から分泌される成長ホルモンの分泌低下がおきると、骨が成長
できずに低身長となります。
3. 1と同様に、過剰分泌により起きるものです。
4. 出産時に大量出血を生じた場合に下垂体への虚血が生じて起こる下垂体機
能不全です。
5. 1,3同様に過剰分泌によって起きるものです。
よって正解は2と4です。
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02
解説:2. 成長ホルモン分泌不全性低身長症(GHD)は成長ホルモン(GH)分泌不全による低身長症で、その他の下垂体ホルモン[TSH、ゴナドトロピン(LH,FSH)、ACTHあるいはADH]の分泌不全を伴っていることもあります(下垂体機能低下症)。GHDの病態は、成長率の低下であり、その結果低身長をきたします。
4. 出産時の大量出血によって下垂体前葉に虚血性壊死(梗塞)が生じ、下垂体機能が低下する疾患です。産後に乳汁分泌不全・無月経などの症状がみられ、加齢とともに倦怠感・低血糖・低血圧などの症状が顕著です。
1 . 性早熟症(sexual precocity):下垂体前葉から分泌されるゴナドトロピンの分泌過剰によって起こります。
3 . 先端巨大症(acromegaly):成長ホルモンの分泌過剰によって起こります。
5 . Cushing〈クッシング〉症候群(Cushing syndrome):下垂体前葉から分泌される副腎皮質ホルモンの分泌過剰によって起こります。
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03
1.性早熟症とは、下垂体から分泌されるゴナドトロピンの分泌が早期過剰になることで、男児では陰茎、女子では乳房の発達などが通常より早く起こります。
2.下垂体前葉から分泌される成長ホルモンの分泌が低下すると、骨の成長が進まず、低身長になります。
3.下垂体前葉から分泌される成長ホルモンの分泌が過剰になると、先端巨大症(手足、口唇、舌などの肥大、眉間や頬骨の突出など)の症状が現れます。
4.シーハン症候群とは、出産時の大量出血による下垂体の虚血が原因で、下垂体が機能不全となり、下垂体ホルモンの減少や欠乏を生じます。
5.クッシング症候群とは、下垂体から分泌される副腎皮質刺激ホルモンの過剰分泌により、満月様顔貌、中心性肥満、高血圧などを引き起こします。
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