看護師の過去問
第104回
午後 問205
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問題
看護師国家試験 第104回 午後 問205 (訂正依頼・報告はこちら)
新生児の養育に関する親への指導で適切なのはどれか。2つ選べ。
- 「体温37.0℃で受診させましょう」
- 「沐浴は児が満腹のときに行いましょう」
- 「授乳後は顔を横に向けて寝かせましょう」
- 「衣類は大人よりも1枚少なくしましょう」
- 「オムツはおなかを締めつけないように当てましょう」
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この過去問の解説 (3件)
01
体温37.0℃では正常範囲であるため、受診の必要はありません。
2.沐浴の効果の一つに皮膚の清潔を保ち血液循環や新陳代謝を良くする効果
があります。授乳直後は全身の血流が良くなり、消化器の血液循環量が減
ります。その為、消化不良や嘔吐を引き起こしやすくなります。
授乳後1時間は沐浴を避ける必要があります。
3.新生児の胃は噴門部付近の括約筋が弱いため、吐乳や溢乳を起こしやすい
です。吐物による窒息予防のため哺乳後は顔を横に向けて寝かします。そ
うすることで万が一嘔吐があっても吐物を口腔外へ流すことが出来ます。
4.新生児期の衣服は、大人より1枚多めを目安とします。体温変化がまだう
まくできないため、外気温に影響しやすいからです。
5.新生児の呼吸は腹式呼吸です。オムツは腹部に少しゆとりを持たせること
により、呼吸苦を減らすことが出来ます。
よって正解は、3と5です。
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02
1.新生児の体温は成人より高めです。
新生児の平熱は36.5~37.5℃であるため、37℃で受診する必要はありません。
2.授乳直後は消化不良や嘔吐をする可能性があります。
授乳後は1時間以上の時間をおいてから、沐浴する方が良いです。
3.新生児の胃は発達が未熟なため、嘔吐をしやすい形状です。
授乳後は嘔吐による誤嚥や窒息を防ぐために、顔を横にして寝かせるのがよいです。
4.新生児は体温を調節する能力が未熟です。
新生児の状態を見ながら衣服を調整しますが、目安としては大人より1枚多く着せるのがよいです。
5.新生児の呼吸は複式呼吸です。
腹部を締め付けないように、オムツを付けるのが良いです。
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03
1:×
新生児の体温の正常範囲は腋窩部でも、36.5~37.5℃あります。
37.0℃で受診していたら、異常はみつからない可能性が高い上、病院という様々な感染源の漂う場所に児を連れて行くことになり、反対に危険に晒すようなものです。
2:×
沐浴は大切なケアですが、満腹時(=授乳直後)におこなってしまうと、成人と同じように交感神経優位となり、消化管に向かうべき血液が全身に巡り、消化不良を起こしたり、体位を様々変えることにより、未発達の胃袋から内容物が溢れて嘔吐してしまう危険性もあるので、この指導は誤りです。
授乳後1時間程度は沐浴は避けたほうがよいでしょう。
3:○
上の選択肢の回答にも記載した通り、乳児の胃袋はまだ未発達で、縦長の形をしている上に噴門の括約筋も緩く、中身が飛び出してしまう危険性が高い状態です。だからこそ授乳後、できる限り吐き戻す危険性を少なくするために、げっぷをさせて胃内の空気を抜くのです。
それでも万一、吐き戻してしまった時に備え、顔を横に向けておき、吐き戻したミルクが口腔内に溜まってしまったり、誤嚥してしまったりしないよう、授乳後に寝かせる場合は顔を横に向けておくよう、伝えておく必要があります。
4:×
新生児は体温は高いですが、体温調節機能も未発達なため、適温を常にキープすることができません。
そのためすぐ低体温にもなりかねないため、大人よりも1枚多めの洋服を目安にするよう伝えておいたほうがよいでしょう。
5:○
新生児は骨および胸郭全体の発達も未熟なため、胸式呼吸ができずに腹式呼吸をしています。
呼吸の妨げとならないよう、オムツは指1本分程度は余裕をもたせておく必要があります。
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