正解は 1・4 です
1:○
”骨端線”とは、レントゲンで骨を撮影した際に、骨の端にある軟骨部分がX線を透過して、黒く(関節とは別に)見える部分のことです。
通常の骨であれば、X線を吸収し、透過しにくいために白く映りますので、まさに骨の端に黒い線があるように見えるのです。この状態を「骨端線が開いている」と表現します。
骨は通常、単に全体が伸びるのではなく、この端の軟骨部分が成長し、徐々に骨に置き換わることで伸びていきます。
そのため、身長の伸びが著しい小児の場合は軟骨部分が多く、レントゲン写真だけを見ても、骨端線の有無で大体の年齢が予測されるほどです。
思春期になると、この軟骨部分が全て骨に置き換わることで、身長の伸びが止まります。
レントゲンでも骨の端までしっかり白く映り、黒く見えていた骨端線が消失するため「骨端線が閉鎖した」と表現されます。
2:×
男性の性的成熟の代表格である精通は、15歳頃には半数以上が経験しているといわれます。
対して、女子の初経開始の平均年齢は12歳頃といわれているため、性的成熟は女子の方が早いといえます。
3:×
性腺を刺激して第二次性徴を促すのは、下垂体前葉から放出される「卵胞刺激ホルモン(FSH)」や「黄体形成ホルモン(LH)」などの性腺刺激ホルモンであり、ひいてはその2つの放出を促す視床下部からの「性腺刺激ホルモン放出ホルモン」です。
成長ホルモンは性腺ではなく、身長の伸びに関わっています。
4:○
身長が伸びるピークは大体14歳頃ですが、精巣の発育はそれ以前の9歳〜13歳頃に始まります。
5:×
女子の身長が伸びるピークは12歳頃ですが、乳房の発育は8~13歳から始まり、早ければ12~18歳にはほぼ成人と同様の大きさになります。
よって、身長が伸びきる前に乳房の発育は終わりません。