看護師の過去問
第104回
午後 問206
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問題
看護師国家試験 第104回 午後 問206 (訂正依頼・報告はこちら)
一般的な思春期の発育の特徴について正しいのはどれか。2つ選べ。
- 骨端線が閉鎖する。
- 性的成熟は男子の方が女子より早く始まる。
- 成長ホルモンが性腺に作用して第二次性徴が起こる。
- 男子では身長増加のピークの前に精巣の発育が始まる。
- 女子では身長増加のピークの前に乳房の発育が終わる。
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この過去問の解説 (3件)
01
2.男子の精通は15歳でほぼ半数に達します。女子の初経は12歳で半数が認め
られます。したがって、男子より女子のほうが性的成熟が早いということ
になります。
3.下垂体前葉から卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)が分
泌されます。これによって第二次性徴が出現します。
4.身長増加のピークは14歳ごろで、精巣の発育は9.5~13.5歳から始まりま
す。
5.身長増加のピークは12歳ごろで、身長増加の前に乳房の発育は終わりませ
ん。
よって正解は1と4です。
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02
1:○
”骨端線”とは、レントゲンで骨を撮影した際に、骨の端にある軟骨部分がX線を透過して、黒く(関節とは別に)見える部分のことです。
通常の骨であれば、X線を吸収し、透過しにくいために白く映りますので、まさに骨の端に黒い線があるように見えるのです。この状態を「骨端線が開いている」と表現します。
骨は通常、単に全体が伸びるのではなく、この端の軟骨部分が成長し、徐々に骨に置き換わることで伸びていきます。
そのため、身長の伸びが著しい小児の場合は軟骨部分が多く、レントゲン写真だけを見ても、骨端線の有無で大体の年齢が予測されるほどです。
思春期になると、この軟骨部分が全て骨に置き換わることで、身長の伸びが止まります。
レントゲンでも骨の端までしっかり白く映り、黒く見えていた骨端線が消失するため「骨端線が閉鎖した」と表現されます。
2:×
男性の性的成熟の代表格である精通は、15歳頃には半数以上が経験しているといわれます。
対して、女子の初経開始の平均年齢は12歳頃といわれているため、性的成熟は女子の方が早いといえます。
3:×
性腺を刺激して第二次性徴を促すのは、下垂体前葉から放出される「卵胞刺激ホルモン(FSH)」や「黄体形成ホルモン(LH)」などの性腺刺激ホルモンであり、ひいてはその2つの放出を促す視床下部からの「性腺刺激ホルモン放出ホルモン」です。
成長ホルモンは性腺ではなく、身長の伸びに関わっています。
4:○
身長が伸びるピークは大体14歳頃ですが、精巣の発育はそれ以前の9歳〜13歳頃に始まります。
5:×
女子の身長が伸びるピークは12歳頃ですが、乳房の発育は8~13歳から始まり、早ければ12~18歳にはほぼ成人と同様の大きさになります。
よって、身長が伸びきる前に乳房の発育は終わりません。
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03
1.「骨端線」とは、骨の両端付近の軟骨組織が集まった箇所で、子供の骨にのみ存在します。
思春期になり、この骨端線が閉鎖すると、骨の伸長が止まるため、伸長の伸びも止まります。
2.男子の精通は15歳で過半数、女子の初潮は12歳で過半数が発現します。
性的成熟は男子より女子の方が早く始まります。
3.性腺からの性ホルモン分泌が増加することで、第二次性徴が出現します。
4.男子の身長増加のピークは14歳頃、精巣発育の開始は9~13歳頃です。
5.女子の身長増加のピークは12歳頃、乳房発育が終わるのは12~18歳頃です。
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