看護師の過去問
第104回
午後 問224

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問題

看護師国家試験 第104回 午後 問224 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文を読み、問いに答えよ。

Aちゃん(10歳、女児)は、両親と3人で暮らしている。発熱と顔色不良とを主訴に受診し入院した。血液検査データは、Hb7.5g/dL、白血球75,000/nL、血小板4万/nLであった。骨髄検査の結果、急性リンパ性白血病(acute lymphocytic leukemia)と診断された。医師が両親とAちゃんに対し、病名と今後の抗癌薬治療および入院期間について説明した。両親はショックを受けていたが現実を受け止め、今後の治療や入院生活について質問し、経済的な不安を訴えた。

入院後4か月。Aちゃんは治療が順調に進み、退院して外来で維持療法を行うことになった。
今後、学校に通学する際のAちゃんと母親に対する説明で適切なのはどれか。
  • 「体育は見学してください」
  • 「授業中はお母さんが付き添いましょう」
  • 「給食はみんなと同じものを食べてよいです」
  • 「日焼け止めクリームを塗って登校してください」
  • 「体育館での全校集会は参加しない方がよいです」

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この過去問の解説 (3件)

01

状態から、寛解初期に入ったものと思われます。
1.✖
体の不調がなければ通常に参加して問題ありません。
2.✖
保護者の付き添いの必要はありません。
3.〇
他の児童と同じ給食をたべて問題ありません。
4.✖
日光が体調を悪化する要因とはなりません。
5.✖
流行性感染が注意されている期間はマスクを着用するなど中止が必要ですが、不参加を行うほどではありません。
よって正解は3です。

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02

正解は 3 です

設問時のAちゃんの状態は「寛解期」であり、その定義は”症状や検査結果でがん細胞の存在を確認できなくなった状態”です。
その定義をふまえて選択肢を見れば、間違った選択肢がいきすぎた内容を含んでいるものであることに気づけるはずです。


1:×
病状は落ち着いているからこその「寛解期」ですので、体育の授業や日々の活動について制限はありません。

2:×
病状は定期的な受診によって経過観察するため、日常生活でなにか症状が起こるような危険はありません。
よって、特に日々の付き添いは必要ありません。

3:○
Aちゃんは寛解期であり、治療中のような加熱食の必要はないため、この説明で間違いありません。
もちろん自宅でも通常の、家族と同じ食事で構いません。

4:×
日光に当たることに対して、制限はありません。

5:×
経過観察時の白血球の数値にもよりますが、マスクや手洗いうがい等で対応すれば、特に問題はありません。


急性骨髄性白血病ー国立がん研究センター
https://ganjoho.jp/public/cancer/AML/print.html

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03

正解は3です。

急性リンパ性白血病の維持療法の時期は、学校生活などの通常の生活を送ることができます。

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