看護師の過去問
第105回
午前 問101

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問題

看護師国家試験 第105回 午前 問101 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文を読み、問いに答えよ。

A君(6歳、男児)は、昨日午後から今朝にかけて5回の下痢便がみられ、体温が38.0℃であったため祖母と受診した。経口摂取は昨日の昼食が最後である。便の簡易検査の結果、ノロウイルスによる胃腸炎(gastroenteritis)と診断され、個室に入院した。入院後、末梢静脈ラインが左手背に留置され持続点滴が開始された。両親は同様の症状があるため面会できない。祖母が帰宅した後、A君は顔をしかめ、側臥位で膝を腹部の方に寄せ抱えるようにしている。バイタルサインは、体温37.5℃、呼吸数36/分、心拍数120/分であった。

入院後3日になったが両親は来院できない状況が続いている。A君は下痢が改善し体温も下がり笑顔がみられるようになった。看護師が清拭しながらA君と話していると「僕がお母さんの言うことを聞かなかったから病気になっちゃったんだ」と話した。
このときの看護師の対応で適切なのはどれか。
  • 「お母さんが悲しむからそんなことを言ってはいけないよ」
  • 「気持ちは分かるけれど病気になったのはA君のせいではないよ」
  • 「A君の言うとおりだとすると入院している子はみんな悪い子なのかな」
  • 「お母さんの言うことを聞いていたら病気にならなかったかもしれないね」

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2 . 「気持ちは分かるけれど病気になったのはA君のせいではないよ」です。

感染症で両親と離れてしまったことや、A君自身は体調を取り戻しつつある中で、両親と会えないことで不安を抱いています。
「僕がお母さんの言うことを聞かなかったから病気になっちゃったんだ」という発言をうけ、A君自身も誰も悪いわけではなく、罰でもないということをA君に寄り添う気持ちで接する事が大切です。

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02

気持ちを共感しつつ寄り添ってあげることが必要です。

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03

正解は2です。

幼児期の子どもは正しく病気を理解することが困難であり、身体的な苦痛や不快感から、病気やそれに伴う治療を自分のした行いに対する罰として、考える傾向にあります。

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