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看護師の過去問 第105回 午前 問111

問題

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次の文を読み、問いに答えよ。

Aさん(42歳、男性)は、全身倦怠感を訴え病院を受診したところ、肝機能障害が認められ内科に入院した。Aさんは大量飲酒を長期間続けており、アルコール依存症(alcohol dependence)が疑われた。内科医からの依頼で精神科医が診察をしたときは、Aさんは意識清明で見当識障害はなかった。妻とは不仲であり、半年前に仕事で大きなトラブルがあったため、朝から飲酒するようになり飲酒量はさらに増えていた。
Aさんに認められるのはどれか。
   1 .
病的酩酊
   2 .
妻との共依存
   3 .
コルサコフ症候群(Korsacoff syndrome)
   4 .
アルコールに対する耐性
( 看護師国家試験 第105回 午前 問111 )
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この過去問の解説 (3件)

1
1 . 病的酩酊
×不正解
飲酒してアルコール血中濃度に応じた酩酊を単純酩酊と言います。それに対して、血中濃度に対応しないような興奮や幻覚などの精神症状を伴う酔い方を異常酩酊と言います。
異常酩酊は複雑酩酊と病的酩酊に分けられます。
複雑酩酊は飲酒によって気分が刺激されるため、著しい興奮を起こし、情動犯罪や突発的な自殺をする可能性があります。
病的酩酊は意識障害があり、幻覚が生じたり、見当職障害が起こり、周囲の状況や認知が難しい状態になります。

Aさんは「意識清明で見当識障害はなかった」とあるので、病的酩酊には当てはまりません。よって、不正解です。

2 . 妻との共依存
×不正解
妻との共依存である状態とは、妻が自分に意識が当たっていない状態で、Aさんの世話をする事に集中してしまい、本来Aさんが負うべき責任も妻が負ってしまっています。そして、それがAさんをますます無責任にしているという悪循環にあることを指します。

Aさんは「妻と不仲である」という記述があるので、妻とは共依存していない事が読み取れます。よって、不正解です。

3 . コルサコフ症候群
×不正解
ウェルニッケ・コルサコフ症候群とも呼ばれます。ビタミンB1(チアミン)の欠乏によって発症する脳障害のことで、眼球運動障害、筋肉の動きの随意協調運動障害(運動失調)、見当職障害など記憶障害も起こります。

Aさんには「意識清明で見当識障害はなかった」とあるので、コルサコフ症候群ではありません。よって、不正解です。

4 . アルコールに対する耐性
○正解
アルコールは依存性のある薬物の一種で、耐性が形成されます。耐性とは、同じ量の飲酒でもあまり効かなくなってくることで、いわゆる「お酒に強くなった」状態です。少しの飲酒ではあまり効果がないため、徐々に飲酒量が増加していきます。

Aさんは「朝から飲酒するようになり飲酒量はさらに増えていた」とあるので、アルコールへの耐性が出来ていると考えられます。よって、正解です。

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0
大量飲酒を長期間続けており、さらに朝から飲酒するようになり、飲酒の量は増えており、アルコールの耐性ができたと考えられます。

0
正解は4です。

1.誤り。病的酩酊は、突然に興奮状態や異常行動、見当識障害、暴力行為等の行動をきたすものです。

2.誤り。妻とは不仲であり、依存している状態ではありません。

3.誤り。コルサコフ症候群はアルコール性の認知症であり、脳萎縮を伴う健忘症状や見当識障害をきたすものです。

4.正解。習慣的な飲酒はアルコールに対する耐性をもたらし、飲酒量が増えていくようになります。

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