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看護師の過去問 第105回 午後 問226

問題

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次の文を読み、問いに答えよ。

Aさん(23歳、女性)は、未婚で両親と3人で暮らしている。専門学校卒業後に就職し、仕事も順調であった。4か月前、仕事のミスがあったことをきっかけに気分が落ち込み、食欲のない状態が1か月ほど続いたが、通勤は続けていた。Aさんは2か月前から不眠を訴えるようになり、先月からは給料の全額を宝くじの購入に費やしてしまう行為がみられるようになった。Aさんは、心配した両親に付き添われて精神科病院を受診した。

Aさんは、診察室では多弁であった。また、ささいなことで怒り出し、自分は病気ではないと治療を受けることを拒否した。意識は清明で見当識障害はみられなかった。Aさんは双極性障害(bipolar disorder)と診断され医療保護入院をすることになった。

入院時のAさんのアセスメントで正しいのはどれか。
   1 .
躁状態
   2 .
緘黙状態
   3 .
錯乱状態
   4 .
せん妄状態
( 看護師国家試験 第105回 午後 問226 )
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この過去問の解説 (3件)

1
1 . ○躁状態
→Aさんは気分の落ち込み等のうつ症状がしばらく続いた(うつ状態)後に、多弁で給料の全額を宝くじに使ってしまう等の行動があり(躁状態)、うつ状態と躁状態の2つの症状が出現する双極性障害の症状が出ています。Aさんの状態で適切です。

2 . ×緘黙状態
→緘黙状態とは、発声や言語理解等に問題はない人が特定の場面や状況等で話す事が出来なくなってしまう状況の事です。
Aさんは、受診時に多弁であった事より当てはまりません。

3 . ×錯乱状態
→錯乱状態とは、意識混濁や精神興奮、幻覚等の意識障害の総称のことです。精神疾患に多く出現し、せん妄、もうろう状態も含まれます。感情の起伏が激しい、会話困難等の症状が現れます。
Aさんは見当識障害等はなく、意識清明にて当てはまりません。

4 . ×せん妄状態
→せん妄とは、何らかの身体的な疾患や全身状態によって、一過性的に精神症状が出現した状態の事です。
一過性である為、身体症状が改善されれば、精神状態も消失します。Aさんの症状は継続しており、一過性ではない為、適切ではありません。

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0
正解:1
1、双極性障害は、精神疾患の中でも気分障害と分類されている疾患のひとつです。うつ病とほとんど同じうつ状態に加え、うつ状態とは対極の躁状態も現れ、これらを繰り返す慢性の病気です。
高額の買い物をしたり、多弁になったりするのは躁状態の症状の一つです

2、緘黙状態とは、発声器官には問題がなく、言葉を理解したり、言語能力があると分かっている人が、ある特定の場面や状況で話すことができなくなってしまう精神疾患です。双極性障害にはあてはまりません。

3、錯乱状態とは、意識混濁、精神運動興奮、幻覚、その他に伴う複雑な意識障害の総称です。
てんかん、ヒステリー、躁病などにみられます。

4、せん妄とは、病気や薬の影響、環境の変化などによって、意識障害が起こり、混乱した状態のことです。時間や場所がわからなくなったり、幻覚を見たり、興奮するといった精神症状が出ます。人格が変わってしまったように感じることもあります。

0
正解は1です。
双極性障害の躁状態では、不要な物を大量に買ったり、衝動的に高額な買い物をしてしまうことがあります。

2.緘黙状態:言語能力があるのに、一言も話すことができない、話す意欲がない状態のことです。統合失調症の症状のひとつでもあります。
3.錯乱状態:軽度の意識混濁があり、思考の乱れた状態のことで、見当識や記憶にも軽度の障害をきたすことがあります。てんかん、ヒステリー、躁病などにみられます。
4.せん妄状態:一過性の脳機能の失調によって起こる軽度の意識障害に、精神的な興奮として活発な幻覚,錯覚,不穏・興奮などを伴う状態のことです。

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