看護師の過去問
第105回
午後 問228

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問題

看護師国家試験 第105回 午後 問228 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文を読み、問いに答えよ。

Aさん(23歳、女性)は、未婚で両親と3人で暮らしている。専門学校卒業後に就職し、仕事も順調であった。4か月前、仕事のミスがあったことをきっかけに気分が落ち込み、食欲のない状態が1か月ほど続いたが、通勤は続けていた。Aさんは2か月前から不眠を訴えるようになり、先月からは給料の全額を宝くじの購入に費やしてしまう行為がみられるようになった。Aさんは、心配した両親に付き添われて精神科病院を受診した。

入院して2か月が経過し、Aさんは服薬による治療で多弁や易怒性などの症状が改善し、落ち着いて過ごせるようになった。Aさんは治療を継続する必要性についても理解している。看護師がAさんと家族への退院指導を行うことになった。
退院指導における説明で最も適切なのはどれか。
  • 「薬の管理は家族が行ってください」
  • 「今後も定期的な入院が必要になります」
  • 「Aさんの言動の変化に気を付けましょう」
  • 「服薬していれば再発することはありません」

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この過去問の解説 (3件)

01

正解:3
1、治療を継続する必要性を理解しているので、薬の管理はAさん本人ができると考えられます。よって、1は不適切です。

2、治療がしっかりとできていれば、定期的な入院は必要ありません。

3、今は落ち着いていても、再発する可能性があります。家族や周囲の人がAさんの言動に注意する必要があります。

4、服薬していても、再発する可能性はあります。

参考になった数2

02

1 . ×「薬の管理は家族が行ってください」
→Aさんは、治療の必要性を理解しており、設問にAさんが薬の自己管理が困難である等の説明はないため、家族が管理する必要はありません。

2 . ×「今後も定期的な入院が必要になります」
→退院後に症状などの悪化がなければ、入院をする必要はありません。

3 . ○「Aさんの言動の変化に気を付けましょう」
→うつ状態と躁状態を繰り返す双極性障害は、再発しやすいです。退院後の日常生活において、言動や行動等の変化を見逃さないようにします。

4 . ×「服薬していれば再発することはありません」
→きちんと内服をしていても、病状が悪化し、再発する事がある為、指導として適切ではありません。

参考になった数0

03

正解は3です。
症状が改善し、寛解状態となっていますが、いつもと違う言動がみられた際には再発の可能性として見逃さないようにすることが重要です。
よって、退院指導時には最も適切となります。

1.Aさんは治療を継続する必要性について理解されているので、薬の管理は本人が行うことで問題ありません。
2.再発など必要時には入院が必要になることもありますが、何かあれば主治医にすぐ相談することと、服薬管理をきちんとしていれば、定期的な入院は不要です。
4.服薬を継続することが再発を防ぐために重要ですが、服薬していても再発する可能性はあります。

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