看護師の過去問
第105回
午後 問236
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問題
看護師国家試験 第105回 午後 問236 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文を読み、問いに答えよ。
Aちゃん(4歳、男児)は、昨夜の土砂災害によって両親とともに小学校の体育館に避難している。母親は自分の両親の安否が不明なため眠ることができなかった。また、落ち着きがなく感情的になっている。父親はずっと毛布をかぶって横になっている。
Aちゃんの母親は自分の両親と連絡がとれた。避難所生活5日目、親子3人で過ごすことが多くなってきた。Aちゃんの活気がなくなってきている。
地域の病院から派遣された看護師の対応で最も適切なのはどれか。
Aちゃん(4歳、男児)は、昨夜の土砂災害によって両親とともに小学校の体育館に避難している。母親は自分の両親の安否が不明なため眠ることができなかった。また、落ち着きがなく感情的になっている。父親はずっと毛布をかぶって横になっている。
Aちゃんの母親は自分の両親と連絡がとれた。避難所生活5日目、親子3人で過ごすことが多くなってきた。Aちゃんの活気がなくなってきている。
地域の病院から派遣された看護師の対応で最も適切なのはどれか。
- 両親のAちゃんへの関わりを見守る。
- Aちゃんと災害時のことを一緒に話す。
- Aちゃんが他の子どもと遊べる機会をつくる。
- 災害時の様子を絵に描くようAちゃんに勧める。
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この過去問の解説 (3件)
01
1 . 両親のAちゃんへの関わりを見守る。は✖
見守るだけでは不十分です。
2 . Aちゃんと災害時のことを一緒に話す。は✖
災害によるショックを受けている中で、さらに災害のことを思い出すようなことをすれば、症状は悪化してしまいます。
3 . Aちゃんが他の子どもと遊べる機会をつくる。は◯
災害によるショックで子供らしさが失われてしまっています。子供の役割とも言える「遊び」を取り入れる関わりが必要です。
4 . 災害時の様子を絵に描くようAちゃんに勧める。は✖
2と同様の理由から不適切です。
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02
1、親子3人で過ごすことが多くなってきましたが、Aちゃんの活気がなくなってきているので見守るだけではなく、話を傾聴するなど関わっていく必要があります。
2、4、Aちゃんと災害のことを話すことや災害時の絵をかいたりすることは、その時の体験がフラッシュバックし、外傷後ストレス障害(PTSD)につながる可能性があるので、注意が必要です。
3、遊びは子供にとって大切な「日常」です。子供たちは、遊びを通じて不安や恐怖を表出し、楽しさや安らぎを得ることができます。そのため、子供たちが遊ぶことができるようにすることが大切です。
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03
こども達は、遊びを通して不安や怖さなどの感情を表出したり、自分の想像の世界を体験したりすることがあります。遊びを通して無理なく感情を表出させられる環境を整えることが重要です。
1.両親のAちゃんへの関わりを見守る:Aちゃんの活気がなくなってきており、見守るだけでなく何らかの介入が必要です。
2.Aちゃんと災害時のことを一緒に話す、4.災害時の様子を絵に描くようAちゃんに勧める:災害時の様子を思い出させるような関わりは、外傷後ストレス障害につながる可能性もあるので、慎重に対応すべきです。この状況下で最も適切とは言えません。
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