看護師の過去問
第106回
午前 問14

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問題

看護師国家試験 第106回 午前 問14 (訂正依頼・報告はこちら)

小脳失調でみられるのはどれか。
  • 下肢の麻痺が認められる。
  • 姿勢保持が困難になる。
  • 血圧が不安定になる。
  • 体がこわばる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。


1 . 下肢の麻痺が認められる。は✖
脊髄の障害、左脳、右脳の障害により生じます。


2 . 姿勢保持が困難になる。は〇
小脳はバランス機能を司ります。つまり小脳障害では姿勢維持ができません。


3 . 血圧が不安定になる。は✖
自律神経系の障害によります。


4 . 体がこわばるは✖
これはパーキンソン病、リウマチなどで見られます。

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02

正解:2
1、下肢の麻痺は、脊椎脊髄疾患や前頭葉~側頭葉にかけての脳梗塞・脳出血などでみられます。

2、小脳の障害では、小脳失調(小脳性運動失調)とよばれる特徴的な症状が見られます。歩行障害、構音障害、眼振、四肢・体幹の協調運動障害などがあります。小脳失調をきたす代表的な疾患は小脳出血、小脳梗塞、小脳部の脳腫瘍などがあげられます。
このことから、姿勢保持困難が小脳失調でみられる症状になります。

3、加齢によるもの、起立性低血圧などで血圧が不安定になります。

4、パーキンソン病やリウマチなどで体のこわばりが出現します。

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03

正解は2です。
一般的に姿勢、体位保持が困難で平衡機能障害を起こすのは、小脳に起因する運動失調症状です。(歩く時にふらつく、ろれつがまわらない、姿勢がうまく保てないなど)
脊髄小脳変性症、小脳梗塞、小脳出血、多発性硬化症などで小脳の失調症状がみられます。

その他の選択肢の症状がみられる原因は下記のようになります。
1.下肢の麻痺:脊髄障害(両下肢麻痺)、左脳又は右脳障害(片麻痺)など
3.血圧が不安定:更年期障害、起立性低血圧、など
4.体がこわばる:パーキンソン病(筋肉のこわばり)、関節リウマチ・全身性エリテマトーテスなどの膠原病(手足のこわばり)、炎症性関節炎(関節のこわばり)など

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