看護師の過去問
第106回
午前 問24

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問題

看護師国家試験 第106回 午前 問24 (訂正依頼・報告はこちら)

包帯法の原則として適切なのはどれか。
  • 患部を強く圧迫する。
  • 屈伸可能な関節は固定する。
  • 中枢から末梢に向けて巻く。
  • 使用部位によって包帯を使い分ける。

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この過去問の解説 (3件)

01

包帯法は以下の目的で行われます。
①支持(貼布した薬剤やドレッシング剤などのズレ防止のため)
②圧迫(止血、浮腫や腫脹の消退などのため)
③被覆(ガーゼ保護だけでは不十分な場合、創部からの浸出液が多い場合など
    に創傷を覆って保護するため)
④固定
⑤整復・矯正・牽引

包帯法の基本は以下のものがあります。
①抹消から中枢に向かって巻く:静脈血が抹消にうっ滞するのを防止するため
②均一の圧になるように巻く:一部だけに圧がかかるとそこから血流障害が起
 こることがあるため
③きつすぎないように巻く:血流障害を起こすため

1.幹部を強く圧迫すると、上記基本の③のように、血流障害を起こす危険性
  があります。患部に血流が滞ると、ますます治癒に時間がかかる、もしく
  はさらに悪化する可能性もあるため、不適切です。

2.包帯法の目的の④固定は、骨折など患部の治癒のために固定が必要な場合
  のみ適用です。患部に直接関係がない、つまり運動制限のない場合は、屈
  伸可能な場合は、可動域を確保した状態で動きを妨げないように包帯を巻
  く必要があります。

3.上記、包帯法の基本の①を参照してください。

4.包帯には様々な種類や大きさがあります。目的に応じて、または装着部位
  に応じて選び使用する必要があります。
①伸縮包帯とは伸縮のある包帯のことで、一般的に使用される包帯の一つで
 す。主に創部の保護に使用されます。

②弾力包帯(弾性包帯)とは、弾力のある包帯で厚みもあることから、固定に
 使用されることが多い包帯です。厳密にいうと弾力包帯と弾性包帯は別のも
 のですが、施設などによっては二つを分けていないところもあります。
 弾性包帯は、主に下肢の静脈の流れを良くすることで、深部静脈血栓症を予
 防することを目的として装着する場合も多いです。

③ネット包帯とは、網包帯と呼ばれますが、網状で筒状のガーゼや保護材の固
 定・保護のために使用されます。

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02

正解は 4 です。
包帯を巻く部位によって体の働きが違うため、部位に合わせた幅の包帯を使用し、適切な巻き方をしなくてはいけません。

1、患部を強く圧迫する・・・強く圧迫することで血流が悪くなり、患部の状態が悪化してしまう危険があります。包帯を巻く時には血流が悪くならないように気をつける必要があります。

2、屈伸可能な関節は固定する・・・屈伸可能な関節の場合にはできる限り、動きを阻害しないように配慮して包帯を巻くようにします。

3、中枢から末梢に向けて巻く・・・流れが悪くなりやすい静脈血の血流促進のために、四肢では末梢から中枢に向けて包帯を巻きます。

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03

正解は4です。
包帯にはさまざまな種類があり、使用部位や目的により、最適な包帯を選択します。

1.患部を強く圧迫する:全体または一部分に圧力がかかると血流障害を起こすため、均一の圧になるように巻きます。
2.屈伸可能な関節は固定する:関節を長期的に固定すると、筋肉の萎縮により運動障害を生じるため、屈伸可能な関節は運動を妨げないように巻き、運動制限がある場合には良肢位で固定します。
3.中枢から末梢に向けて巻く:静脈血が末梢にうっ滞するのを防止するため、原則末梢から中枢に向けて巻きます。

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