看護師の過去問
第106回
午前 問71

正解は2です。


1 . 委任的リーダーシップは×
リーダーが支援の下という気差があり、話し合いにリーダーが参加し意見を述べながら行っていることが読み取れます。委任的とは人任せになっている状況を言うため、これは間違っています。


2 . 参加的リーダーシップは〇
話し合いにリーダーが参加しチームをまとめているため、〇です。


3 . 教示的リーダーシップは×
教示的とは、知識や方法を教えしますことを言います。教育現場はこれにあてはまることが多くあります。上記の状況ではリーダーは教示的な態度はとっていません。


4 . カリスマ的リーダーシップは×
カリスマ的とは、天与の資質を持った人が、言葉や態度で魅了していくことを言います。
上記の状況ではリーダーはチームとそのような関係性ではありません。

正解は　2　です


1：×
委任的リーダーシップとは、”エンパワーメント型リーダーシップ”とも呼ばれ、リーダー以外のメンバーの自立性が高い場合に、メンバーに対し権限や責任を委譲し、決定させるリーダーシップです。
設問ではまだリーダーが支援を行い、権限の委譲までは至っていないため、当てはまりません。

2：○
参加的リーダーシップとは、”カウンセリング型リーダーシップ”とも呼ばれ、やや自立性が見られるようになったメンバーをさらに自立させるため、励ましたり、同調して意思決定しやすい環境を整える等の支援を行う方法です。
今回の設問はこれに当てはまります。

3：×
教示的リーダーシップとは、メンバーの自立性がまだ低い段階の際に、目標達成のために何を行うべきかリーダーが具体的に指示し、行動を促していく方法です。
今回の設問は指示ではなく支援を行っており、またグループ討議でメンバー同士が意見を出し合っているため、当てはまりません。

4：×
カリスマ的リーダーシップは、リーダーがグループのメンバーから絶大な信頼を得て活動し、意思決定を図っていく方法です。
今回の設問はリーダーは前面に立たず、メンバーの意見をもとに支援を行う立場であるため、当てはまりません。

実習のグループワークなどを想像してみましょう。

委任型はリーダー以外のメンバーも自立している場合に、ものごとを決める責任や権限を委ねるものです。


参加型はメンバーの自立を助ける時に行われ、取り組む課題に対してサポートする方法です。
設問もリーダー参加のもとでとあるので、参加型が〇です。

教示型はメンバーの自立がまだ十分にできない場合に、アドバイスを受けて目標を達成していく状態です。


カリスマ的はリーダーの信頼がメンバーから強く得られている場合をさします。この人に任せれば大丈夫という状態で、リーダーの決定にメンバーが従うものです。