看護師の過去問
第106回
午後 問199

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問題

看護師国家試験 第106回 午後 問199 (訂正依頼・報告はこちら)

腹圧性尿失禁( stress incontinence of urine )のケアとして適切なのはどれか。2つ選べ。
  • 下腹部を保温する。
  • 骨盤底筋群訓練を促す。
  • 定期的な水分摂取を促す。
  • 恥骨上部の圧迫を指導する。
  • 尿意を感じたら早めにトイレへ行くことを促す。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2.5です。
尿失禁には、排尿機構の障害による器質性尿失禁(腹圧性尿失禁、切迫性尿失禁、溢流性尿失禁、反射性尿失禁、真性尿失禁)と機能性尿失禁(認知量、ADLの低下など)があります。
腹圧性尿失禁とは尿道括約筋の軽度不全のため、腹圧上昇時(咳嗽、くしゃみ、跳躍など)に尿が漏れることをいいます。原因としては加齢、妊娠や分娩、骨盤底筋郡の筋力低下があげられます。

1 .
膀胱が過敏状態で、尿意を感じてもトイレに向かう途中で漏れてしまう切迫性尿失禁で有用です。

2 .正解です。
骨盤底筋郡を鍛えることで、腹圧上昇時の尿もれを防ぐことが出来ます。

3 .
水分摂取を促しても、尿道括約筋の筋力上昇にはつながりません。

4 .
恥骨上部の圧迫をすると膀胱を圧迫することになり尿失禁の原因になります。

5 . 正解です。
腹圧がかかると膀胱内の尿が少しでも失禁してしまうので、早めのトイレ誘導は失禁の予防になります。

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02

腹圧性尿失禁とは、いわゆる尿漏れのことです。通常、腹圧がかかった場合、尿道括約筋をはじめとする骨盤底筋が収縮して、尿意を我慢することができます。腹圧性尿失禁の場合は、この骨盤底筋が緩むことで、腹圧がかかると尿道が開いてしまうことで、尿失禁を起こしてしまいます。女性に多く、特に妊娠、出産、加齢、閉経に伴う女性ホルモンの減少などが影響します。

1.下腹部の保温は腹圧性尿失禁のケアとして適切ではありません。

2.骨盤底筋の緩みが原因であるため、筋肉を鍛える訓練は有効です。

3.定期的な水分摂取を行っても、骨盤底筋や尿道の開きには関係ありません。

4.恥骨結合の後ろに膀胱があります。恥骨上部を圧迫すると、腹圧がかかるため、尿失禁を促してしまいます。

5.腹圧がかかると尿失禁の可能性があるため、尿意を感じたら早めにトイレにて排泄することが有効です。

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03

腹圧性尿失禁は、加齢や出産などにより、尿道括約筋を含む骨盤底筋が緩むために、膀胱収縮を伴わずに尿がもれることをいいます。

1.✖
下腹部の保温は腹圧性尿失禁でなく、切迫性尿失禁に有効です。
2.〇
骨盤底筋訓練は、骨盤底筋の筋線維を肥大させ、腹圧時に骨盤底筋を収縮させる強度と収縮のタイミングを向上させるとされています。
3.✖
腹圧性尿失禁は骨盤底筋の弛緩が由来であるため、定期的な水分摂取を促しても改善しません。
4.✖
恥骨上部の圧迫は膀胱を圧迫させ、尿失禁を引き起こします。
5.〇
腹圧がかかると失禁してしまうので、尿意を感じたら早めに排泄をすることが好ましいです。

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