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看護師の過去問 第106回 午後 問222

問題

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Aさん(26歳、経産婦)は、夫(30歳)と長女(2歳)の3人で暮らしている。妊娠37週2日、これまでの妊娠経過に異常はない。9時に陣痛が開始し、10時に夫に付き添われ入院した。入院時、陣痛間欠9分、陣痛発作30秒であった。内診所見は子宮口2cm開大で、少量の羊水の流出を認めた。羊水混濁はなかった。21時30分に子宮口全開大、22時30分に3,200gの男児を正常分娩で出産した。会陰裂傷は第2度。23時に胎盤娩出し、子宮底の位置は臍高で硬く触れた。児のApgar〈アプガー〉スコアは1分後8点、5分後9点。分娩2時間後、子宮底の位置は臍下1横指で硬く触れた。分娩時出血量は360mL。

Aさんは、翌日1時に帰室した。5時、尿意はなかったが、トイレでの排泄を促し排尿がみられた。排尿後の観察で、子宮底の位置は臍下1横指で硬く触れ、悪露は赤色で量は中等量であった。会陰縫合部に異常はないが、痛みがあるため円座を使用している。
Aさんへの対応で適切なのはどれか。
   1 .
「下腹部を温めましょう」
   2 .
「水分摂取を控えましょう」
   3 .
「腹筋を強化する体操をしましょう」
   4 .
「尿意がなくても3〜4時間ごとにトイレに行きましょう」
( 看護師国家試験 第106回 午後 問222 )
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この過去問の解説 (3件)

1
1 . 「下腹部を温めましょう」
×不正解
下腹部を温めることで、子宮復古へ影響が出るかは、悪露の状態も確認しながら観察します。もし、子宮復古不全であれば、冷罨法を行います。
Aさんは「子宮底の位置は臍下1横指で硬く触れ、悪露は赤色で量は中等量」なので、子宮復古の状態は正常範囲内です。よって、特に必要としないケアなので不正解です。

2 . 「水分摂取を控えましょう」
×不正解
産後水分不足になると、便秘、尿路感染症になりやすいです。
また、母乳はほとんどが水分で出来ています。分娩直後では母乳はまだそんなに出てきませんが、水分摂取を促す必要があります。よって、不正解です。

3 . 「腹筋を強化する体操をしましょう」
×不正解
母体は妊娠し、胎児が大きくなるにつれて腹筋が分かれていきます。産褥期は特に身体の内部が修復される時期です。腹筋は産褥期を終えたあとから強化するほうが適切です。よって、不正解です。
しかし、産後の尿失禁を訴える人も多いので簡単にできる骨盤底筋群のトレーニングは開始しても大丈夫です。

4 . 「尿意がなくても3〜4時間ごとにトイレに行きましょう」
○正解
経膣分娩の場合は陰部の痛みがあったり、頻回な授乳で疲れていたりします。陰部裂傷がある場合は排尿のたびに刺激痛があるので、尿意があっても我慢する人もいます。しかし、子宮復古を妨げたり、尿路感染症になったりする事もあるので、意識的に排尿する事は大切です。
Aさんは、「会陰縫合部に異常はないが、痛みがあり、円座を使用している」ので適切な対応と言えます。よって、正解です。

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0
正解は4です。


1 . 「下腹部を温めましょう」は×
下腹部の温罨法は、子宮復古不全や出血を助長してしまいます。


2 . 「水分摂取を控えましょう」は×
尿が生成されないことにより膀胱炎となったり、子宮復古不全となることが考えられます。


3 . 「腹筋を強化する体操をしましょう」は×
出産により緩んだ骨盤を元に戻す、骨盤底筋群運動は出産後すぐにでも始めることで回復が進みますが、腹筋は鍛える必要性は低いです。


4 . 「尿意がなくても3〜4時間ごとにトイレに行きましょう」は〇
子宮に赤ちゃんがいることで膀胱や尿道の末しょう神経障害により尿意を感じにくくなります。そのためこまめにトイレに行き排泄を促す必要があります。

0
1.✖
下腹部を温めるのは、子宮復古不全や弛緩出血を起こす危険性があるため、不適切な対応です。

2.✖
子宮復古の促進と尿路感染症を予防するためにも、排尿間隔を意識して排尿する必要があります。そのため水分摂取を制限することは、排尿量を減らすことにもつながり、不適切な対応といえます。母乳分泌のためにも水分摂取を促すことが望ましいです。

3、✖
経膣分娩の場合、産後1日目から産褥体操を開始することは可能です。しかし、腹筋を強化するような激しい体操は、経過観察にて順調と判断されるまではするべきではありません。

4、〇
Aさんの尿意消失は、分娩時の児頭による末梢神経圧迫によるものと考えられます。
子宮復古の促進と尿路感染症を予防するためにも、3~4時間の排尿間隔を意識して排尿する必要があります。

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