看護師の過去問
第107回
午後 問192

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問題

看護師国家試験 第107回 午後 問192 (訂正依頼・報告はこちら)

乳癌( breast cancer )の検査で侵襲性が高いのはどれか。
  • 触診
  • 細胞診
  • MRI検査
  • 超音波検査
  • マンモグラフィ

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この過去問の解説 (3件)

01

1.誤りです。
触診は侵襲性は低いです。

2.正解です。
細胞診は病変部に針を刺し、組織を採取した後に顕微鏡などで観察する検査です。選択肢の中でもっとも侵襲性が高いといえます。

3.誤りです。
MRI検査は磁気によって病変部を撮影する検査です。侵襲性は低いです。

4.誤りです。
超音波検査は超音波を当てながら病変部を観察する検査です。超音波の機械を皮膚に当てるだけなので侵襲性は低いです。

5.誤りです。
マンモグラフィは乳房のレントゲン撮影のことをさします。乳房の固定にともない撮影時に軽度疼痛を感じる可能性があるほか、少量の放射線を使用するため侵襲が全くないとはいえませんが、細胞診よりも侵襲性は低いといえます。

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02

1.触診とは漢字の通り「触れて」診察することです。乳房自体や腋下にある
  リンパ節に外見上の異常はないか、「しこり」はないかを観察することで
  す。直接触れるので、羞恥心などはあるかと思いますが、侵襲(生体を傷
  つけること)はありません。

2.細胞診とは、触診などで「しこり」や「癌かどうかあやしい…」という病
  変を見つけた際、病変部の細胞や組織を採取して癌かどうか調べる検査の
  ことです。細胞や組織を採取するため程度は様々ですが、針などを 刺して
  採取する必要があります。当然侵襲があります。

3.MRI検査は磁気共鳴画像の略称です。強力な磁石と電波を利用する画像検
  査のことです。MRI検査では、触診やマンモグラフィーで見つけられない
  ものを見つけることができますが、検査自体に時間がかかり、簡便ではな
  いこと、費用がかかるというデメリットもあります。

4.超音波検査とはエコー検査のことです。乳房に直接器械を当て、超音波が
  跳ね返ってくる様子を画像化し、乳房を調べる検査のことです。マンモグ
  ラフィーが検査の対象とならない若い方に主に行われている検査です。
  超音波検査は痛みもなく、比較的行いやすい検査ではありますが、検査を
  する術者の力量にゆだねられる部分も大きい検査です。

5.マンモグラフィーは乳房自体を透明な圧迫板で挟み、圧迫しながらX線で
  撮影する画像検査です。触診では見つからないような小さな癌も見つける
  ことができます。圧迫するため、少し痛みがあります。若い方や授乳中の
  方、乳腺濃度の濃い方は見逃すことがあります。

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03

正解は2です。

1.触診は、腋下と鎖骨上窩の触診で、リンパ節の主張の有無を観察します。乳房の触診では、患者を仰臥位とし、腫瘤の大きさや可動性などを観察します。あまり痛みや侵襲性はない検査です。


2.細胞診では、異常な分泌物を直接塗抹固定して細胞を調べる塗抹細胞診と、穿刺によって内部の細胞を吸引し、検査する穿刺細胞診が用いられます。この中では最も身体への侵襲性が高いといえます。


3.MRIでは、乳がんを発見するための最も感度の高い画像診断で、触診もないため、痛みがなく、放射線を使用せずに行えるという利点がありますが、造影剤を使用し、マンモグラフィより検査時間は長くなります。

4.超音波検査では、X線を使用しないので被ばくはなく、乳房を圧迫しないので、痛みもありません。妊娠中や授乳中でも受けられる検査です。


5.マンモグラフィは、乳房専用のX線検査のことで、X線を使用するので被ばくによる副作用の可能性があります。また、乳房を2枚の板で挟んで撮影するので、痛みを感じる場合が多いです。

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