看護師の過去問
第107回
午後 問232

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

看護師国家試験 第107回 午後 問232 (訂正依頼・報告はこちら)

Aさん( 72歳、男性 )。妻と2人暮らし。朝6時に、妻が一緒に寝ていたAさんの様子がおかしいことに気付き、救急車を呼んだ。Aさんは病院に搬送された。病院到着時、ジャパン・コーマ・スケール< JCS >Ⅱ-10。右片麻痺および失語がみられる。
Aさんのバイタルサインは、体温37.0℃、呼吸数20/分、心拍数110/分、血圧150/90mmHg。身長160cm、体重60kg。頭部CTで明らかな異常所見はなく、頭部MRIを行う予定である。

Aさんは、左中大脳動脈領域の脳梗塞( cerebral infarction )と診断され、組織プラスミノーゲンアクチベータ< t-PA >による血栓溶解療法が行われた。入院から2日後、右片麻痺は残存しているものの、ジャパン・コーマ・スケール< JCS >Ⅰ-3と改善がみられた。多職種カンファレンスで経口栄養を検討したが、言語聴覚士による評価では、Aさんは誤嚥のリスクが高いと判断され、経鼻胃管による経管栄養を行うこととなった。
Aさんに行う経管栄養法について適切なのはどれか。
  • 白湯から開始する。
  • 開始前に胃残渣を確認する。
  • 経鼻胃管挿入中は嚥下訓練を中止する。
  • 1日の目標摂取エネルギー量は2,200kcalとする。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。
頸管栄養の注意点をよく把握しておきましょう。
1、 レントゲンで胃内にチューブがあること、または胃内様の確認できれば、白湯でなくても大丈夫です。
2、 胃残渣を確認することで、チューブ内が胃の中にあることがわかりますね。
3、 嚥下訓練は継続して行う必要があります。
4、 体重と年齢から考えると1500Kcal~1800Kcalで充分だと考えられます。

参考になった数2

02

正解は、2です。

1 胃の中にチューブが入っていることを確認してから、白湯を注入します。

2 正解です。

3 嚥下訓練は行い、嚥下機能の維持・低下を防止します。

4 身長、体重、年齢から基礎代謝量を考えると、目標摂取エネルギーは、1,500~1,800kcalとなります。

参考になった数1

03

正解は2です。

1.白湯を注入するのは、確実に胃内にチューブが挿入されているか確認してから行ないます。

3.経鼻胃管挿入中であっても、嚥下訓練は行うべきです。

4.身長、体重(標準体重)、年齢から考えると、目標摂取エネルギーは、1,500~1,800kcalとなります。

参考になった数0