看護師の過去問
第108回
午前 問6

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問題

看護師国家試験 第108回 午前 問6 (訂正依頼・報告はこちら)

胎児循環で酸素を最も多く含む血液が流れているのはどれか。
  • 肺動脈
  • 肺静脈
  • 臍動脈
  • 臍静脈

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、4です。

胎児では肺は機能しておらず、母親の臍静脈より酸素化された血液を受け取ります。臍静脈は、胎盤を通して多量の血液が流れ込むので、正解は4です。

参考になった数3

02

1 . 肺動脈 ×不正解
2 . 肺静脈 ×不正解
3 . 臍動脈 ×不正解
4 . 臍静脈 ○正解

動脈は血流が心臓から末梢に向って出て行く血管です。
静脈は血流が末梢から心臓に戻っていく血管の事です。

胎児は母体の胎盤→臍帯を通して栄養分、酸素を受け取り、老廃物を排出します。なので、成人と違い肺での酸素化は行われていません。

臍静脈(最も酸素を多く含む)は母体(胎盤)から胎児に向けて流れる1本の血管で、胎児の下大静脈を経由して右心房に流れます。上行大動脈には①卵円孔を通して右心房から直接流れる血流と②肺を循環してきた左心室由来の血流が混ざります。

酸素が出来るだけ多い血流を胎児に循環させるために、卵円孔、動脈管など胎児特有の循環形態があります。

その後、胎児の体を循環した血液は内腸骨動脈から出る2本の臍動脈(酸素が最も少ない)を経由して胎盤から老廃物を排出します。

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03

正解は4です。
✩成人の肺循環:大静脈→右心房→右心室→肺動脈→肺の毛細血管→肺静脈→左心房→左心室→大動脈→全身へ

✩胎児循環:(肺呼吸・小腸での栄養吸収・老廃物排泄ができないために、胎児の時のみ対応する血液循環です。つまり、成人の肺循環を迂回した回路となっています。)
卵円孔、動脈管という特殊な仕組みがあります。

◎母体(酸素豊富)→臍静脈→下大静脈→右心房→{卵円孔(心房中隔の穴)}→左心房→左心室→上行大動脈→全身へ
◎母体→右心房→右心室→肺動脈(胎児循環には存在しませんが、この後動脈管(ボタロー管)に繋がります。)→{動脈管(ボタロー管)}→下大静脈→全身へ

以上のことから、4の臍静脈が母体からの酸素が一番豊富ということです。
1、2は胎児循環には存在しません。
3は胎児の全身を巡った血液を胎盤(母体)に送る血管ですので、酸素量は最も少ないです。

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