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看護師の過去問 第108回 午前 問28

問題

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Aさん45歳、男性は、10年ぶりに会った友人から顔貌の変化を指摘された。
顔貌変化を図に示す。

Aさんの顔貌変化を引き起こしたホルモンはどれか。
問題文の画像
   1 .
成長ホルモン
   2 .
副甲状腺ホルモン
   3 .
副腎皮質ホルモン
   4 .
甲状腺刺激ホルモン
( 看護師国家試験 第108回 午前 問28 )
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この過去問の解説 (3件)

2
1 . 成長ホルモン
○正解
成長ホルモンが過剰に分泌されると、骨の成長が完成前であると巨人症をひきおこし、完成後であると末端肥大症になります。
設問の顔貌に変化は、骨の成長が完成前に起こる典型的な変化です。例として、唇が厚くなる、額が突き出る、下あごがせり出るといった特徴です。
他には四肢の異常な発達、四肢以外の筋肉の収縮、骨がもろくなるなどの症状があります。
反対に、成長ホルモンの分泌が幼少期に不十分であると成長ホルモン分泌不全性低身長症となります。

2 . 副甲状腺ホルモン
×不正解
副甲状腺機能亢進症、副甲状腺機能低下症とありますが、顔貌に変化を及ぼすとするなら、副甲状腺機能低下症の顔面筋の痙攣です。

3 . 副腎皮質ホルモン
×不正解
慢性の糖質コルチコイド過剰である状態をクッシング症候群といいます。特に原因が下垂体腺腫で起こるクッシング症候群を、クッシング病といいます。顔貌に変化を及ぼすとするなら、満月様顔貌(ムーンフェイス)です。
また、副腎皮質ステロイドの産生低下を示す症候群をアジソン病といいます。顔貌に変化を及ぼすとするなら、皮膚の色素沈着が起こります。

4 . 甲状腺刺激ホルモン
×不正解
甲状腺刺激ホルモン(TSH)が過剰になり、甲状腺ホルモン(T3、T4)が放出されれば、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)です。バセドウ病になると、TSHの値はほぼゼロになります。
しかし、甲状腺ホルモンが放出されなければ、甲状腺機能低下症(橋本病)となります。その場合、TSHは高値になります。
甲状腺刺激ホルモンで顔貌に影響があるとするなら、バセドウ病による眼球突出です。

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2
正解は1です。

下垂体成長ホルモン産生腺腫により、成長ホルモン分泌が過剰になることが原因です。
主な症状として、
・額、顎の突出
・鼻、口唇、舌の肥大
・発汗過多
・女性の月経異常
・高血圧症、高コレステロール血症
があります。


2、副甲状腺ホルモンの分泌亢進(高Ca血症の症状がメインです。高Ca血症によるイライラ感・倦怠感など、程度が進むと脱水、腎機能低下)と、機能低下症があります。

3、副腎皮質ホルモンの分泌亢進(クッシング病、クッシング症候群:満月様顔貌、中心性肥満、脂質異常症など)と、分泌低下(アジソン病:色素沈着、易疲労、体重減少など)


4、甲状腺刺激ホルモンの分泌亢進→甲状腺ホルモン分泌増加→バセドウ病(頻脈、多汗、イライラ感、易疲労など)します。
反対に分泌低下すると橋本病(徐脈、食欲低下、筋力低下、貧血など)になります。

1
正解:1. 成長ホルモン

下垂体に出来た良性腫瘍により、成長ホルモンを過剰に分泌することが原因となって起こります。
成長ホルモンは子供では成長を促し、大人では代謝を調節しているため、下記のような症状がみられます。
・眉間・頬骨の突出
・下顎の突出
・鼻、口唇、耳たぶ、舌の肥大
・手・足のサイズが大きくなる
・皮膚の肥厚
・発汗過多
・月経異常

設問では、鼻・口唇の肥大、下顎の突出、頬骨の突出の変化がみられていますので、1が正解となります。

2. →副甲状腺ホルモンは、カルシウム代謝の調整を行っています。
亢進症では、疲労感、頭痛、吐き気などの消化器症状、イライラ感などがみられます。
低下症では、手足のしびれ、抑うつ、不整脈、便秘などがみられます。

3. →副腎皮質ホルモンは、蛋白代謝、糖代謝、脂質代謝、電解質、下垂体-副腎系、骨代謝、免疫能に関わっています。
亢進症(クッシング症候群)は、満月様顔貌、中心性肥満、脂質異常などがみられます。
低下症(アジソン病)では、易疲労感、筋力低下、体重減少、低血圧などがみられます。

4. →甲状腺刺激ホルモンは、甲状腺に働きかけるホルモンです。
甲状腺刺激ホルモンの分泌が亢進すると、甲状腺ホルモンが上昇します(甲状腺機能亢進症=バセドウ病)。頻脈、多汗、体重減少などがみられます。
逆に、甲状腺刺激ホルモンが低下すると、甲状腺ホルモンが低下します(甲状腺機能低下症=橋本病)。易疲労、食欲低下、抑うつなどがみられます。

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