看護師の過去問
第108回
午後 問135

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問題

看護師国家試験 第108回 午後 問135 (訂正依頼・報告はこちら)

緑内障患者への投与が禁忌なのはどれか。
  • コデイン
  • アスピリン
  • アトロピン
  • フェニトイン

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

1)×
コデインは、鎮咳剤や鎮痛剤として使用されています。副作用として、呼吸抑制などがあるため12歳未満の小児への使用を禁忌としています。

2)×
アスピリンは、 抗炎症作用、解熱鎖痛作用、血小板凝集抑制作用、尿酸排泄促進作用の効果があります。服用することで、アスピリン喘息を発症することがあります。

3)○
緑内障は、眼圧が高くなることで視神経に障害を起こす疾患です。
眼圧とは、目の中の圧力を指しますが、「目の硬さ」とのいわれています。
通常、眼圧は10~20mmHgで一定に保たれており、眼内の血液の流れをスムーズにする、眼を球形に保つなどの働きをしています。

アトロピンは、抗コリン作用がり、この作用が眼圧を上昇させます。それにより緑内障の症状が悪化する可能性があります。
その他、抗コリン作用のある薬剤は、前立腺肥大にも禁忌です。(尿が出にくくなる副作用があります)

4)×
フェニトインは、てんかんのけいれん発作などに使用されます。
過剰投与により、眼振や構音障害、眼筋麻痺などの症状が出現することがあります。

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02

緑内障の場合、ステロイド剤と抗コリン薬は禁忌とされています。眼圧の上昇や散瞳の作用があるためです。
1.コデイン:麻薬性鎮痛薬
2.アスピリン:非ステロイド性抗炎症薬
3.アトロピン:抗コリン薬
4.フェニトイン:抗けいれん薬・抗けいれん薬

この選択肢では3のアトロピンが禁忌です。

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03

アトロピンには抗コリン作用という作用があります。
抗コリン作用により房水通路が狭くなり眼圧上昇するため、緑内障を悪化させるリスクがありますので、投与禁忌になります。

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